スパイダーマン 次作は日本が舞台も プロデューサーが興味?
「アメイジング・スパイダーマン2」がいよいよ4月25日から日本で公開される。スパイダーマンシリーズは、世界興行収入の累計は3300億円という驚異的なもの。今回はジェイミー・フォックス演じる“最強の敵”エレクトロも加わり、演出もストーリーも、これまでよりもパワーアップしている。今回も舞台はもちろん、ニューヨーク。公開に先立ち、来日したプロデューサーのアヴィ・アラド氏とマット・トルマック氏に、ニューヨークとスパイダーマンの相関性について聞いた。 スカイスクレイパー(超高層ビル)が建ち並ぶニューヨーク。糸を巧みに操り、スピード感溢れる演出には、ニューヨークの街でなければ、表現することは難しい。 「ニューヨークとスパイダーマンは切っても切れない関係にある。彼のパフォーマンスを表現するには、高層ビル群が不可欠だ」とアラド氏。また、トルマック氏も「さまざまな条件が揃ったとしても、砂漠の真ん中でスパイダーマンを撮影することはできない」と、冗談まじりで話してくれた。 ニューヨークの必然性は、スパイダーマンだけではない。本作品の強敵の一人、高圧電流を操るエレクトロ(ジェイミー・フォックス)にとっても、この街で“暴れる”からこそ、緊張感が伝わってくる。どこにいても、“充電”できる街は、大都会でないと成立しない。 ちなみに、今回、そのエレクトロ役に抜擢されたジェイミー・フォックス。彼について、トルマック氏は「今回は一人で二つの役を演じ分けることができる俳優が求められましたが、彼は適役でした。(観客の)心を打つ演技もできるし、超人的な役もこなせます」。その評判どおり、見事な役作りをみせている。 話を映画の舞台に戻すと、近年、日本を舞台にした作品が増えてきている。一方で、ニューヨークとスパイダーマンの関係性を聞けば、日本上陸は難しいように思えるが、その可能性は、十分にあるという。 「ストーリーと合えば、日本でも撮影したい。でも、やはり、彼のパフォーマンスを表現するには、高層ビル群が必要。ただ、そういう意味では東京は大丈夫だよね。」アラド氏。一方のトルマック氏も「実は、アメイジング・スパイダーマン2のあとにも、スパイダーマンの関連作品が3本、予定されている。様々な条件が整って、ストーリーとの親和性がかみ合えば、日本が舞台になることも考えられるよ」。 3月31日に行われたイベントには、日本の「リトルスパイダーマン」も参加し、幅広い層に支持されていることを証明している。近い将来、日本でスパイダーマンや、彼のライバルたちが、日本を舞台に躍動することを期待しつつも、まずは、ニューヨークの街で戦うヒーローをじっくりと楽しみたい。