「水虫」はジムやサウナでうつる!? 予防のために重要なことを皮膚科専門医が解説
水虫の治療について学ぶ
編集部: 水虫にはどのような治療がありますか? 久道先生: 水虫の治療は主に外用薬を使用します。これには、抗真菌クリームや液体、スプレーなどがあります。症状の程度によっては、内服薬も考慮されることがあります。特に爪の水虫は内服薬が有効です。 一般的に、外用薬は感染部位に直接塗布し、指示通りの期間続けることで効果を得られます。ただし、早期に治療を中断すると再発しやすくなるため、指示された期間は守ることが大切です。 編集部: 水虫を放置すると、どうなりますか? 久道先生: 水虫を放置すると、感染部位が広がったり症状が悪化したりするリスクがあります。さらに、水虫の感染部位からほかの部位にも感染拡大する可能性があります。 それ以上に問題なのは、水虫に感染した皮膚ではバリア機能が低下しているために、そこから細菌感染(二次感染)が起こると、重症化し場合によっては入院が必要となります。他人への感染源ともなるため、早期の治療が重要です。 編集部: 治療後に再発することもあるのでしょうか? 久道先生: 水虫は再発しやすい病気の一つです。治療が完了しても、予防や日常のケアを怠ると再び感染するリスクがあります。特に、再感染のリスクが高い場所や状況に注意しながら、日々の生活習慣を見直すことが再発予防につながります。
水虫を予防する方法とは?
編集部: 水虫を早期発見するためにセルフチェックの方法はありますか? 久道先生: 水虫の早期発見のためのセルフチェック方法として、定期的に足の状態を確認することが推奨されます。 足の裏や指の間、爪など、特に感染しやすい部位に注意して、変色や皮膚の皮むけ、爪の変形、痒みなどの異常を確認します。異常があれば、速やかに皮膚科専門医に相談することが大切です。 編集部: 水虫の予防方法にはどのようなことが有効ですか? 久道先生: 水虫の予防には、日常の清潔な習慣が大切です。特に、一日に一度は石鹸で足を洗うこと、足を洗った後は、しっかりと乾燥させることが重要です。 湿気を避け、通気性の良い靴や靴下を選ぶことも有効です。公共の場所では、サンダルの使用や、直接地面に触れないようにするなどの工夫が必要です。 編集部: その他、学生や働き盛りの方が水虫にならないためには、どのようなことに気をつけると良いでしょうか? 久道先生: 水虫を予防するため、ジムでのサウナや運動後の足のケアが重要です。スポーツ後などの汗をかいた後は、速やかにシャワーを浴びて良く洗い、足を乾燥させること。 また、使用したスポーツシューズは十分に乾燥させ、靴下はきちんと日替わりで使用することがおすすめです。加えて、公共の施設では直接足を地面につけず、マイサンダルなどを使用することで感染リスクを低減できます。