イスラエル、交渉停止警告 ハマスに生存人質の情報要求
【エルサレム共同】米ニュースサイト、アクシオスは1日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザの戦闘休止を巡る交渉の停止を仲介役のエジプトとカタールに警告したと報じた。イスラム組織ハマスが生存する人質のリストを示さない限り、協議しないと明言したという。複数の当局者の話としている。 関係国は3月10日ごろ始まるイスラム教のラマダン(断食月)前の合意実現を目指すが、暗雲が漂っている。 バイデン米大統領は1日、ラマダンまでに戦闘休止で合意することを期待しているとする一方で「まだそこまでは至っていない」と述べた。 ガザ保健当局によると、北部ガザ市で2月29日に支援物資に殺到するなどした住民らの死者は115人に上った。AP通信は医師の話として、診察した負傷者の8割が銃撃を受けていたと伝えた。 ハマスは1日、拘束する人質のうち新たに7人がイスラエル軍の攻撃で死亡したとの声明を出した。イスラエル側は、ハマス拘束下の人質は遺体を含む約130人としている。ガザ保健当局によると昨年10月以降の戦闘のガザ側死者は計3万228人。