ドジャース地区S突破に暗雲か 気がかりな「29-0」"逆プレーオフ男"の存在とは
ドジャースは現地10月6日(日本時間7日)に本拠地で行われた地区シリーズ第2戦のパドレス戦に2-10と大敗、これで1勝1敗のタイとなった。 【動画】ポストシーズン初アーチ!大谷翔平が3ランを放つシーン 打線は相手先発のダルビッシュ有を打ち崩せず。第1戦に同点3ランを含む5打数2安打3打点とチームをけん引した大谷翔平もこの試合では、4打数無安打と封じ込められた。 大谷は第1戦の4打席目から4三振を喫するなど、6打席連続で凡退となっている。 また、好調なパドレス打線に対するには投手陣に不安も残る中、とにかく打ち勝つことが求められているが、不動のMVPトリオの一人、ムーキー・ベッツのバットの湿り具合もここにきて心配されている。 大谷の後を打つ2番のベッツは第2戦では1打席目に左翼へのホームランかと思われる打球を放ったが、ジュリクソン・プロファーの好守に阻まれる不運もあった。昨年の地区シリーズも11打数無安打だったことがクローズアップされたが、今シリーズでも2試合ノーヒット、PSにおいては22年の地区シリーズ第3戦の敵地・パドレス戦で初回に中前打を放ったのを最後に29打席連続無安打と長いトンネルを抜け出せないでいる。 ベッツといえばレッドソックス時代の18年にはMVPにも輝いた、走攻守にすぐれたメジャー屈指のスラッガー。今季も開幕当初はリードオフマンとして、チームのスタートダッシュに大きく貢献した。その後、けがによる離脱がありながらも、レギュラーシーズンでは打率「.289」、19本塁打、75打点、出塁率「.372」としっかりスタッツも残した。優れたキャリアを誇る選手でも追い込まれるのがPSの怖さともいえる。 一方、MVPトリオの一人、フレディ・フリーマンもこの試合では捻挫していた右足首の違和感を訴え、6回表の守備から交代と3戦目以降の出場が危ぶまれている。 いずれにせよシーズンをけん引したMVPトリオが奮起しなければ、目指す地区シリーズ突破も見えてこない。 第3、4戦は現地8、9日(日本時間9、10日)にパドレスのホーム、サンディエゴのペトコパークに舞台を移して戦う。 先に3勝したほうが勝ち上がりの短期決戦の中で果たして1、2番がチームを勢いづけられるか。引き続き、注目の試合となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]