世界のクルマ好きオジサンが歓喜!マツダが本気を出している「スポーツカー構想」の現在地を語ります。
新世代ロータリー・スポーツ爆誕。世界一美しいスポーツカーへ
マツダの「アイコニックSP」の市販化が現実味を帯びてきました。というのも、エクステリア&インテリアデザイン、新エンブレムなどを含む意匠登録、2021年初頭あたりから出願されていた技術的特許が正式に登録されたから。つまり、ジャパンモビリティショー2023への出展時点でほぼ市販化への道筋はついていたと思われます。 【デカければいいのか?】巨大化するクルマのナビ画面に物申す!
興味の中心はやはりパワートレインです。意匠登録申請と同時期に出願されていたのが期待の新型ロータリーエンジン。結論からいうと、3ローターNAのストロングハイブリッド。しかもロータリーエンジンがドライサンプっていうのですからワクワクが止まりません!
車体レイアウトを見ると、3ローターながら完全フロントミッドシップ。前方から順に、3つのローターの次に来るのが、ややバルクヘッドにメリ込んだ電気モーター部。そして、プロペラシャフトはトルクチューブ内を通り後方へ伸びていくのですが、このトルクチューブ自体を車体剛性を高めるよう構造材の一部として活用しています。
トランスミッションはリアデフ前方にあるのでトランスアクスル方式です。おそらく、ツインクラッチ式(DCTなど)でシームレスな加速感が得られると予想します。
さらにレイアウト図を見てみると、バッテリーは左右2分割で乗員の後方に搭載。構成部品すべてがキッチリとホイールベース内に収まっています。ちなみに重心位置はホイール軸とほぼ同じ高さ。ロールセンターとの相関関係を想像すると、マツダファンなら確実に呼吸がMAX浅くなるレベル。
しかし、マツダ開発陣も「この程度の電動化じゃアカン!」と考えたのでしょう。なんと、前輪にインホイールモーターをインストール。予想の範囲を出ませんが、常時全輪を駆動するのではなく、トルクベクタリング的に作用させ前輪にトルクを与えるのだと思います。
ちなみに、4つのタイヤそれぞれの駆動力をコントロールできれば、ハンドルを切らずともクルマはコーナーを駆け抜けることができてしまいます。また、補足ですが「アイコニックSP」の場合、トランスミッションのバックギアもおそらくいらないでしょう(ランボルギーニ・レヴエルト同様モーターでバックします)。