体育は片道25分歩く運動場へ!?都心の『グラウンド狭すぎ』小学校 休み時間の外遊びは学年ごとのローテーション「ほんまは全学年で遊びたい...」
“都心回帰” タワマンなどが建ち児童数が急増!
しかしなぜ、こんなにもグラウンドが狭いのでしょうか。 (開平小学校 岩本由紀校長)「最近ものすごく児童数が増えていて、どこに校舎を増築するかという問題になり、校地敷地内に校舎を建てたことでより狭くなった」 もともと開平小学校は2014年まで全校生徒は120人ほどでした。しかし、この10年で児童数は300人以上増加。教室が足りなくなったため、2021年にグラウンドの一部をつぶしてこちらの新校舎を増築したのです。さらに… (開平小学校 岩本由紀校長)「机椅子倉庫と呼んでいますが、来年度は2クラスくらい増えるかもしれないので、教室数が足りないのでここを普通教室にします」 来年度からは“倉庫”も教室に作り変えるといいます。 大阪市の推計では2030年には児童数がさらに300人ほど増え、700人以上になると見込まれているからです。児童が急増しているのにはワケがあります。 開平小学校の校区にはもともと2つの小学校がありましたが、人口が郊外に流出する「ドーナツ化現象」で児童数は減少。そのため1990年に1校は廃止され、もう1校が開平小学校として残りました。 しかし、周辺にタワーマンションなどが建って2017年ごろから人口の都心回帰が発生し、今度は児童数が増加することに。再び小学校を増やそうとしても簡単にはいきません。 というのも、大阪市は廃校となった学校の土地を2007年に売却し、すでに大型商業施設が建っているのです。
新たな土地の購入は“具体的な目途立たず”
地域住民らの団体は児童が健全に運動ができない「狭いグラウンド」問題を解決してほしいと、大阪市教育委員会に対し学校用地を改めて購入するよう要望しています。 (愛日地域活動協議会 丸山悦治会長)「普段から走るなど基本的なことができていません。子どもたちの境遇を考えればそこ(土地購入)までする必要があると思います」 この要望に対し市教委は… 【要望に対する回答書より】 「校地の拡張に向け、熱意をもって協議を行っております」 学校周辺の土地所有者と土地購入に向けて話し合いをしていると言いますが、具体的な目途は立っていません。