上野樹里&磯村勇斗が『新美の巨人たち』新ナレーターに就任 10月から週替わりで担当【コメントあり】
上野樹里と磯村勇斗が『新美の巨人たち』(テレ東 毎週土曜 午後10時~10時30分)の新ナレーターに就任した。 毎週個性豊かなアートトラベラーと共に、1つの作品に焦点を当て、作品を深く掘り下げていく美術番組『新美の巨人たち』。2000年4月にスタートした『美の巨人たち』を含めると、今年4月で放送25年目を迎えた。 約24年半にわたってさまざまなアートを紹介してきた同番組のナレーションは、2020年夏ごろより、各界で活躍する人々が週替わりで務めてきたが、10月からはドラマ、映画、舞台とさまざまなフィールドで活躍する上野樹里と磯村勇斗を新ナレーターに迎える。 上野は、2004年公開の映画「スウィングガールズ」で「第28回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞。以降数々のヒット作に出演し、昨年はテレビ・劇場版でのだめ役を演じた『のだめカンタービレ』で初舞台に挑戦、草彅剛と香取慎吾のユニット「SingTuyo」の話題曲「眩しい未来」では作詞も手掛けるなど、さらに活躍の幅を広げている。 かつて盆栽・陶芸・万華鏡などものづくりの楽しさを体験する雑誌連載が「ものづくりの楽しさ発見!上野樹里とナニカをツクル旅」(マガジンハウス)として書籍化されたことも。また昨年立ち上げたアパレルブランド「TuiKauri」ではブランドコンセプトからデザインまで手掛け、自らのインスタグラムでは自作の絵画も公開するなど、アートにも携わる活動をしている。 磯村は、ドラマ『サ道』シリーズ(テレ東系)ではイケメン蒸し男、『きのう何食べた?』シリーズ(テレ東系)では小悪魔ジルベールの井上航役の好演で人気を博し、2023年に出演した映画「月」では「第47回日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞をはじめ数々の映画賞を受賞、さらに来年1月公開の「劇映画 孤独のグルメ」への出演が発表されるなど、ますます演技の幅を広げている。 また、幼少期からアートやファッションに興味があり、今も時間があれば美術館を巡っているという。昨年は一番好きなアーティストだというキース・ヘリングの作品展でスペシャルサポーターも務め、今年もミラノコレクションに参加した。 2人は週替わりでナレーションを務め、磯村は10月5日放送回、上野は10月12日放送回より登場する。 また、新ナレーターが登場する10月の『新美の巨人たち』は、今年春に新たに見つかった伊藤若冲の作品や、世界最大級のアートの祭典、11~12月には海外取材も予定している。 <上野樹里 コメント> ◆この番組に対する意気込みは? このたびはすてきな番組にナレーターとして呼んでいただきありがとうございます。プロのナレーターの方とは違って、俳優である私がナレーションを務めることになります。どうして私を選んでくださったのか、お聞きしたいところです(笑)。この番組に登場されるアートトラベラーの方たちが、訪れた先で触れた風景やアート作品を、どんな風に表現されるのか、期待が膨らみます。その瞬間にしか出ない言葉もあるでしょうし、それをまたナレーターとしての私がどのように感じ、受け取り、伝えていくのかが、この番組の肝になると思います。磯村さんとスタッフの皆様と一緒に、私自身も楽しみながら、視聴者の皆様に毎週アートと向き合うすてきなひとときを、お届けできればと思います。 ◆上野さんにとってアートとは? 日々生きていて、何げない風景でも、あっ、今この瞬間!って、心の中に映る新たな景色があって。その一瞬で浮かんだ言葉や温度が積もり積もって表現になっていく。日常会話では昇華しきれない、つかめそうでつかめない何かを捉えて形にする。最近、私は歌詞を書いていますが、自分と向き合う時間を音楽が与えてくれます。自分を覗くレンズのようなものがアートなんだと思います。いろんなレンズで覗いてみたいものです。 <磯村勇斗 コメント> ◆この番組に対する意気込みは? ナレーターとして作品や作家さんの魅力をしっかり伝えられるよう頑張りたいという思いと、自分自身とても興味のある好きなジャンルではあるものの、まだまだ知らないアートの世界がたくさんあるので、勉強しながら自分も成長できたらいいなと思っています。僕自身はアートトラベラーの方たちと違って作品に直接は触れないので、ナレーターとして俯瞰の視点から皆様に丁寧にお伝えできればいいなと思っています。 ◆磯村さんにとってアートとは? 自分にとっては“余白”を作ってくれるものであり“余白”を取り除いてくれるものでもあるような気がしていて、自分の中で頭がパンクしそうな時などにアートを観に行くと、作品が頭の空気を抜く穴を作ってくれるような感覚になります。またアイデアが欲しい時にアートを観ていると、パッと浮かんだり感じたりできる。そういう“捉える”と言った部分を僕は大事にしているのでそれらを補ってくれる存在です。 <番組プロデューサー・岡田英吉(テレビ東京 制作局)コメント> アートに造詣が深く、また視聴者の方にも人気の高いお二人を新ナレーターにお迎えできて、番組にとってこれ以上ない幸甚の至りです。お二人の新鮮味のあるお声で、時には深く、時には親しみやすく、アートの魅力を視聴者の方にお届けできると思うと楽しみでなりません…。当番組は決して高みから芸術を押し付けるのではなく、巨匠の名作から街の名建築、時には絵本や漫画まで、視聴者目線で「いま」興味のある題材を幅広く取り上げ、分かりやすくひもといていきます。そのコンセプトにまさに適任のお二人をお迎えしました。新たな魅力を加えた「新美の巨人たち」にどうぞご期待ください! <放送ラインナップ> ■10月5日:新発見!伊藤若冲「果蔬図巻」×渡辺いっけい ナレーター:磯村勇斗 華やかな色彩と躍動感あふれる作風で現代でも大人気の江戸時代の絵師・伊藤若冲。今年3月、若冲の未発見の絵巻物「果蔬図巻」を京都・福田美術館が新発見。番組では現代によみがえった若冲の“新作”を一般公開の前に大特集!若冲としては珍しい絹本彩色の作品で、彼独特のタッチで果物や野菜が生き生きと描かれている。 ■10月12日:秋のアートイベントを楽しむ!「大地の芸術祭」×和田彩花 ナレーター:上野樹里 いま世界最大級の芸術の祭典が日本で開催中。1年を通して大自然の中に現代アート作品を配置、世界中からやってきた最新のアート作品を道しるべに里山を巡る旅は、現代アート好きな若者たちにとっても、里山巡りをしてみたいご家族連れにとっても実に楽しい、まさに「新しい旅の形」。番組はその魅力に迫る。 ■10月19日:向島百花園×山崎怜奈 ナレーター:磯村勇斗 隅田川のほとりにひっそりと佇む向島百花園は、今年で220年。東京きっての花の名所は如何にして生まれたのか。1年を通して600種もの花々が咲き乱れるその風情は、江戸の美の発信地、多くの文人、絵師が集いその腕を競った。 その庭を造ったのは、ひとりのご隠居さん。しかも、現代でいうクラウドファンディングを駆使して。そんな奇跡の庭の物語。 ■10月26日:祖父江慎のブックデザイン~夏目漱石とさくらももこ~×山崎静代 ナレーター:上野樹里 本が売れない時代…中身と同等に装丁の出来栄えが売り上げを大きく左右する。日本にブックデザインというアートを根付かせた第一人者が祖父江慎。小説、漫画、絵本など数々の名作を表紙から文字のフォントやレイアウトまでデザインしている。中でも思い入れが深いという夏目漱石とさくらももこの著作をテーマに、ブックデザインの奥深い世界を覗いていく。
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