「やっぱり笑顔が似合うのよ」V4の渡辺明九段、万雷の拍手に照れ笑い ファンも興奮「面白い将棋だった」「なべ先生おめでとう」
将棋日本シリーズJTプロ公式戦・決勝が11月24日、東京都江東区の「東京ビッグサイト」で行われ、渡辺明九段(40)が広瀬章人九段(37)に106手で勝利し、4度目の優勝を決めた。5年ぶりの栄冠を手にした渡辺九段は、会場に詰め掛けたファンからの拍手に照れ笑い。激戦を振り返り、「何とか勝ち筋を見つけることができた」と喜びを嚙みしめていた。 【映像】渡辺九段が勝を飾った瞬間の表情 5年前の決勝戦と同一カードとなった今期の決勝戦。後手の渡辺九段が角換わりを拒否して雁木模様に進行した。ねじり合いとなった中盤戦で渡辺九段が抜け出すと、一気に激戦へと突入。一瞬の隙に差を付けられた広瀬九段も、“リベンジ”のためには簡単に譲れない。必死の抵抗を見せたもの、渡辺九段がしっかり押し切って勝利を飾った。 この勝利に、ABEMAの視聴者も大興奮。「冬はナベの季節だった」「やっぱり笑顔が似合うのよ」「なべ先生おめでとう」「なべ~!さすが~!」「面白い将棋だった」「いい笑顔や」「素晴らしいかった」など、多くのコメントが寄せられた。 公開対局で行われた決勝戦には、こども382人を含む1449人の観客が来場。トップ棋士の両者が繰り広げる熱戦を息をのんで見守った。4度目となるJT杯を手にした渡辺九段は、第一声で「本日は最後まで(観戦)ありがとうございます」とあいさつ。そのまま言葉を続けようとしたが、客席から万雷の拍手が送られると照れ笑いを浮かべてペコリと頭を下げた。 その後、「5年ぶりの決勝の大舞台ということで独特の緊張感がありましたが、途中から思い切った方針で行ったのが良かったです。最後は局面が良さそうだったんですけど時間がなくて焦りもありましたが、何とか勝ち筋を発見することができました」と総括し、優勝を報告した。 また、日本シリーズの恒例ともなっている“勝者のお見送り”も実施。勝利した棋士が来場者一人ひとりを会場出口付近でお見送りする好評イベントで、こどもたちから「おめでとうございます!」と声をかけられた渡辺九段は、「ありがとう!」と満面の笑顔で手を振った。 多くの祝福を受けた渡辺九段は、「棋戦優勝自体久しぶりなので、目に見える結果が出たのは嬉しい」とコメント。「今年は(ヒザの)怪我をしたり良いことがなかったので、最後にこういういいことがあって良かった」とし、晴れやかな表情を浮かべていた。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部