スバルがタイ・バンコク工場閉鎖…中国メーカーのEV攻勢で昨年は19年の半分以下の販売
【バンコク=井戸田崇志】SUBARU(スバル)は30日、タイの首都バンコクにある乗用車の生産工場を閉鎖した。タイでは中国メーカーによる電気自動車(EV)の販売攻勢に伴って日本車の販売が苦戦しており、操業の継続を断念した。日本から輸出する車の販売は続ける。 【表】一目でわかる…EV向けに開発が進む主な部品
工場は2019年に操業を始め、スポーツ用多目的車(SUV)「フォレスター」を生産していた。従業員は約300人。現地合弁会社は「生産ラインの従業員は解雇する」としている。
スバルは23年のタイの新車販売台数が1682台となり、19年の半分以下に減少。24年5月、年内に工場を閉鎖することを決めた。
タイでは日本メーカーの生産体制の縮小が相次いでおり、スズキは25年末までにタイ工場を閉鎖する。ホンダは2か所ある工場を1か所に集約し、日産自動車も人員削減を行う方針だ。