16年ぶりのJ1で11戦連続無敗。東京Vの城福監督が語った“負けていない”ふたつの要因
4節・新潟戦以降、3勝8分で黒星なし
[J1第14節]東京V 0-0 G大阪/5月15日/味の素スタジアム 東京ヴェルディは5月15日、J1第14節でガンバ大阪と対戦し、0-0で引き分けた。 【PHOTO】雨の味の素スタジアムに集結し、選手を後押しし続けた東京ヴェルディサポーター!(Part1) 16年ぶりにJ1に復帰した東京Vは、4節のアルビレックス新潟戦以降、無敗を続けており、今節のG大阪とのドローで11戦負けなし(3勝8分)となった。 試合後、東京Vの城福浩監督は「引き分けが多いので、胸を張れるような“11試合負けなし”ではない」と指摘したうえで、“負けていない”要因をこう語った。 「このチームは守備においては、誰かがサボったらJ1で戦えないと思うので、ピッチに立っている全員が守備を免除されず、前線からハードワークして、できるだけ相手陣でサッカーをすることを目ざしています。その結果として負けていないと言えるのかなと思います。 我々が戦っている相手は、最後の最後に実績的にエクセレントな選手を投入してくる。たとえば今日の(イッサム・)ジェバリも、ペナルティエリア内でプレーされたら点を取られます。だからボックスアウトして、ペナの中に入れさせない。できれば相手陣でサッカーをするということを、全員が強い意識を持ってやっていることがひとつです」 指揮官は「もうひとつ」と口にし、さらに続ける。 「リードされても、しっかりボールを大事にしながら、人数をかけて相手のペナの中に入っていければ、何かが起こるというのは、みんなが良い信じ方ができているので、最後まで諦めないようなメンタリティになれている」 城福監督は「選手は今、持っている力を出してくれている」と称え、「(勝点1を)勝点3にしていくための精度の上げ方は、やはり練習の中でどう刷り込んでいくか次第」と自身のマネジメントの課題を口にした。 63歳の闘将は、ここからどのようにチームを導いていくのか。その手腕に注目だ。 取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)