古いアディダスの箱もめちゃくちゃある！

日本のヒップホップシーンを牽引するラッパーのJP THE WAVY（以下、WAVY）は、ファッションにも命を燃やす稀代のショッピングマシーンだ！ 今回は親交の深いGENERATIONS・佐野玲於をゲストに迎え、ショップクルージング。向かったのは世界中から注目を集めるヴィンテージスニーカーの老舗「soma shimokitazawa」。ヴィンテージはハマると抜けられないからと、これまであえて避けてきたジャンル。今回、“ヴィンテージ沼”にハマるのか!? 【写真を見る】ふたりの買い物の様子をチェック！

ヴィンテージスニーカーの世界へようこそ

「soma shimokitazawa」には、数百足を越えるヴィテージスニーカーが所せましと並ぶ。一歩店内に足を踏み入れるやいなや、膨大な数のスニーカーを目の当たりにし、WAVYは「ハンパ無いっすね……」と絶句する。 同店に訪れるきっかけになったのは、佐野玲於の推薦から。佐野はストリートからハイブランド、さらにはカルチャーにまで造詣の深い、業界屈指のファッショニスタ。ヴィンテージにも一家言をもつ。 「ライヴの衣装でヴィンテージスニーカーが履きたくて、スタイリストさんに紹介していただきました。店主の徳永勝文さんとは連絡を取ったり、買い物はさせていただいたことはあるのですが、会ったこともお店にお邪魔したことがなかったんです。ぶっちゃけ、僕が来てみたかったというのもありますが、WAVYの連載に相応しいお店はここしかないと思いまして」 WAVYも気合い十分。「いつも玲央から新たな提案をしてもらうことが多いのですが、今日のお店はこれまで深入りしてこなかったヴィンテージスニーカーの老舗ということで、楽しみにしていました。気合いれて85年製の赤×黒AJIを履いてきました。でも、これほどとは思わず、ちょっとビビってます」 ■古いスニーカーの魅力 店主の徳永に、リアルなヴィンテージ事情について聞くと「ヴィンテージデニムなどと同じで、国内外を問わず人気です。特に70～80年代にかけて製造されたバッシュ類はアツいです。この当時はアディダスやコンバース筆頭に、名作が多く誕生した時代なので、マニアが血眼になって探すモデルが多い。ただヴィンテージスニーカー自体が確実に減少していくものなので、市場価値が高まっています。今日WAVYさんも履かれていますが、2025年はAJ1の誕生40周年ということもあって、いまあらためて注目が集まっています。人気も高まると思うのでサイズが合えば今のうちに抑えたほうがいいですね」 バッシュを中心に何足か試着させてもらう中、WAVYが思わずうなったのは白×グレーのAJ1。もちろん85年製だ。いざ履いてみると、まさかのシンデレラフィット。「やばい。ぴったりなんですけど」と苦笑い。 来店早々、いきなり財布のヒモが緩みそうになるWAVYを見るやいなや、「いいね！　似合ってる似合ってる（笑）！」と、購入を煽る佐野。プライベートでの二人のショッピングの様子が目に浮かぶような、賑やかなやりとり。かくいう佐野もAJ1が気になっていたようで、手にとったのはAJ1シリーズの中でも特に人気＆レア度の高いAJ1ロー。 WAVY同様、こちらもサイズがぴったり。これを見たWAVYは先ほどの仕返し（!?）とばかりに、「買っちゃえばいいじゃん！」と佐野にけしかける。これには佐野の「やばい！ かっこいい！　どうしょう!?」と本気で悩む始末。 ■80年代のスニーカーが熱い この後、徳永のアドバイスに耳を傾けながら、2時間ほどかけて何十足も試着し合った二人。 最後に、二人して「何時間いてもぜんぜん飽きない」と言わしめた、今回の「soma shimokitazawa」で過ごした感想を聞いた。 「ちょっと買うか迷うなあ～」と、最後までAJ1ローの購入を考えていた佐野は、「まずWAVYと一緒にここに来れたことが本当に嬉しかったです。個人的にもかなり楽しかったです。ヴィンテージスニーカーは大好きですが、今回ここに来たこでより深く知りたくなりました。またプライベートでお邪魔します！」 ヴィンテージ初心者だったWAVYも、この時間はかなり刺激的だった様子。 「もう奥が深すぎてやばいです。現行のスニーカーにはない雰囲気やデザインの魅力を知ってしまい、今回の取材で新たな扉が開いてしまいました。素敵なお店を紹介してもらって、玲央には感謝しきれないですね。まずは80年代のスニーカーシーンについて知識を入れながら、バッシュ系から漁っていこうと思います。いつもの買い物が、より楽しくなりそうです」 ■soma shimokitazawa 住：東京都世田谷区北沢2丁目33-6 飯嶋ビル202 営：15:00～20:00 休：不定 IG：@soma.shimokitazawa