メッシとスアレスがMLS独自ルールに不満示す…ビハインド&ファール被害も“時間稼ぎ抑制”でピッチ外待機
インテル・マイアミのFWリオネル・メッシとFWルイス・スアレスがメジャー・リーグ・サッカー(MLS/北米1部)の独自ルールに不満の意を示したようだ。『トーク・スポーツ』などが伝えている。 【写真】お相手がJ1選手だったと話題に…元アイドルの女優が2ショットで結婚報告 メッシとスアレスは11日、モントリアール戦に揃って先発出場した。2点ビハインドで迎えた前半40分、メッシがファールを受けて倒れ込む。ピッチ内でドクターから治療を受けると、一度ピッチの外に出てから復帰することになる。ただすぐには戻れず、2分間外で待つことになった。 これはMLSが今季から導入した「ピッチ外での治療ルール」によるためだ。負傷したふりによる時間稼ぎを防ぐため、ピッチ内で15秒以上治療を受けた選手は2分間の退出が命じられることになっている。カードに相当するファールの場合は例外となるが、今回は相手にカードが出なかったためメッシは新ルールの適用対象となった。 I・マイアミはその間にゴール前でFKを獲得。ただ2分が経過する前だったためメッシをキッカーにすることができなかった。中継映像ではメッシが「このようなルールだと悪い方向に進む」とリーグへの不満を口にする様子も確認できた。 ただ、このFKをMFマティアス・ロハスが直接決めると、前半アディショナルタイムにはスアレスのゴールで同点とした。さらにI・マイアミは後半に逆転する。リードを守るべく、後半アディショナルタイムにスアレスと控えFWの交代をしようとしたところ、再び新ルールの事案が発生した。 スアレスの交代を巡って適用されたのは「10秒以内の交代ルール」だ。これも時間稼ぎを防ぐために導入されたもの。選手が10秒以内に交代で退かなかった場合、入る予定だった選手は再開から60秒が経過した上でアウトオブプレーとなるまでピッチ外で待機することになる。スアレスは11秒以上ピッチに残ったと判断されたため、I・マイアミは一時的に10人で戦うことになった。スアレスは第4審判に抗議するも、判定は覆らなかった。 I・マイアミのヘラルド・マルティーノ監督は試合後、メッシが2分間復帰できなかったことについて「ファールを受けたチームが罰せられた。新ルールには修正しなければいけない状況がある」とコメントし、リーグに改善を求めている。また、現地メディアからはビハインドのチームが時間稼ぎを抑制するルールの適用対象になることを疑問視する意見も出ている。