総計600万円かけて自宅の部屋に“異空間”を作り出した男性! 超本格的なバーを作ろうと思ったきっかけとは…
実は安い? 高そうに見えるインテリア類
「オークションサイトでバーを閉店した人が譲渡品などとして出品していることがあったので、部屋を作り始めてから1か月ほどはそういったサイトなどをチェックしていましたね。蝶の標本もリサイクルショップで1700円とかでした。 標本はまっすぐ並べられているものばかりですが、これはおそらく個人が制作されたものなので、ちょっと作品性があっていいなと思いました。リサイクルショップは、大手のチェーン店などではなく、町で個人がやっているような、変なものがたくさん置いていそうな店を多く回りました」 天板の上で強い存在感を放っているランプも中古で購入、値段はたった700円だ。「一般的な家庭で置くと、ただ安っぽく、古く感じてしまうかもしれませんが、こういった場所に置くと雰囲気が出ていい感じです」と天子さんは語る。 ここまで本格的なバーを作ったのだが、自身で店を出したいと思ったことはないのだろうか。 「あくまで自分のお遊びという範囲なので、店を出すとかは考えたことはありません。作っていくうちにだんだんと、『思ったよりもできるな』と感じてどんどん本格的になってしまっただけなんです。 酒屋さんで働いてみたいとは思ったりしますが、バーテンダーとなると、ウイスキー以外にも詳しくないといけないし、カクテルをつくる、氷のカットなども大変そうで、いろいろな技術が必要になります。気軽に入り込める世界じゃないと思っています」 また、天子さんの趣味歴の中でも特に長いのがオーディオ。「これを置いたらいいんじゃないか?」とバーの部屋に持ってきたら、予想以上にフィットしてくれたという。音にこだわるバーというコンセプトの店として、このまま都内で出店してもウケそうだ。 「やっぱりなかなかお酒とオーディオが一緒に置いてある店ってないんですよね。そこで自分の理想がないのなら、『自分で作っちゃえ!』って感じで、好きなバーを作ったという感じでもあります。ただそもそも私自身、バーには全然いかないんですが……。 なぜかというと、私の住んでいる地域のバーには、ボトラーズなどちょっと通なお酒を置いている店が全然ないんですよ。だから完全に家で飲むスタイルです。バーには、ウイスキー仲間から『あそこはいいお酒が置いてるよ』という情報を得て、友だちと東京に遊びに行ったときに行ったりしますけど、それくらいですね」