「178万円玉木案」を否定…”何としてでも減税額をゼロに近づけたい”財政緊縮派の「ラスボス」宮沢洋一・自民党税調会長の正体
倒錯した精神状況
この宮沢判断に対して国民民主党はもちろん、強く反発していますし、国民からも「炎上」といって差し支えない程の大きな批判が差し向けられています。 しかし、宮沢氏本人はどこ吹く風、の心境でしょう。 宮沢氏はむしろ今、「俺は国民に批判されているがそれは単なる浅はかで愚かなポピュリズムだ、国家を守るためには財政規律を守らなきゃイカンのだ。だから、俺は喜んで国民にからの批判を受けよう。それこそが今、政治家が国家のためになすべき責任なのだ!」と一人悦に入っていることでしょう。 ホント、恥ずかしい話ですが、自分が如何に滑稽な愚か者なのか彼は1ミリも気付いていないでしょう。実際には国家をダメにしている財政規律こそが何よりも大切だという倒錯した精神状況にある者には、どんな批判も届かないのです。恥知らずに恥を教えることは絶望的に困難な話しなのです。
宮沢洋一という存在
とはいえ、宮沢氏は決して、「財務官僚に洗脳された哀れな自民党議員」ではありません。 彼自身が財務省で官僚をつとめ、そこで十分に財務省のイデオロギーを徹底的に身につけた上で、自民党に乗り込んできた人物なわけで、彼自身が「財務省の外部出張所」のような存在なのであり、彼自身が自民党内に財務省イデオロギーを蔓延させるミッションを帯びた「財務省の工作員」なのです。 財務省出身の国会議員はたくさんおられますが(玉木氏もその一人です)、自民党税調会長にまで上り詰めることができるのは、純粋に「財務省の工作員」である場合に限られるのです。 そして宮沢氏は、その「情報工作」のために「税務調査会」という組織を活用しているのです(別の言い方をするなら、財務省は宮沢というコマを使って税調をコントロールし、様々な自民党の内部工作を仕掛けているのです)。 こうした<真実>は、霞ヶ関・永田町の状況をよく知る政治記者をはじめとした関係者達にはよく知られてはいるのですが、一般国民には殆ど知られてはいないのが実態です。 ところが、今回の「総選挙で勝利した玉木国民民主党が提案する178万への壁引き上げ論が連日報道される中で、それに冷や水をかけるような憲法違反の123万円案の提案」というショッキングな展開の中で、「宮沢洋一」という名前とその顔が大きくオールドメディアでもSNSでも取り上げられることとなり、はじめて、上記の「宮沢=財務省の工作員」という<真実>が、多くの国民の目に触れることになったのです。