大阪「裏京橋」で関西初の燻製鉄板焼き 新食感で話題に
藤井直実マネジャーが語る燻製料理とは?「鉄燻(てっくん)CHOI」 THE PAGE大阪
燻製(くんせい)料理が静かなブームだ。東京には専門店がわりと出来ているようだが大阪には少なく、数軒ほどしかないという。だが「燻製した食材を鉄板で焼いて食べる」というスタイル店があると噂で聞いた。しかもこれは「関西初」だという。いったいどんな店なのだろうか。
燻製料理は2年前に火がついた!?
JR京橋駅から徒歩約3分の「裏京橋」と呼ばれる地帯にある隠れ家的な店「鉄燻(てっくん)CHOI」(大阪市城東区蒲生1)。オープンして1年2カ月だが、テレビ番組などでも紹介されたせいか、今は予約をしないと席が取れないほどの人気を呼んでいる。 店内はカウンターとテーブル席で24席、アットホームな雰囲気も魅力的だ。こだわりの燻製一品料理が40種類ほど。なお、燻製料理はひと手間もふた手間もかかる料理だけど、当然、素材のままの方が好きな人もいるので、そこは意見のわかれるところだろうか。 「燻製料理は2年前に火がつきました。関西にも何軒かあるけど、メニューがほとんどアテに終わっていると思います。当店ではすべてアレンジした、燻製料理がメーンです。実はすごく手間がかかっていて、まず食材の水分を取るのに一晩寝かせ、それを燻製チップに熱源を加えて煙を出して香りをつけます。さらに数日寝かせることで、煙の匂いを取ります。風味がよくなった状態で下処理をして鉄板を使って焼く。鉄板で焼くことで香り、味がパワーアップ。鉄板で焼く燻製料理は関西初です」 こう話すのは、同グループ店の藤井直実マネジャーだ。京橋で他にも飲食店を営業しており、「料理の幅を広げたい」という狙いで始めたという。
名物は肉厚充分の「フォアグラ燻」
さて、ヨーロッパでは保存食だという燻製料理。「興味あるけど何を頼んでいいかわからない人」には、まず「燻製いろいろ盛」(1380円)がオススメ。各種の燻製料理が盛られているので、それぞれの味を確認できる。 生野菜を燻製味噌マヨで食べる「燻製味噌マヨ野菜スティック」(580円)やケーキを燻製した「燻製チーズケーキ」(450円)などのほか、名物は「フォアグラ燻」(1200円)だ。これは同店のイチ押しの人気メニューとなっている。肉厚充分、柔らかいフォアグラを燻製にしたもので、旨みとコクがある。 ワインにぴったりだが、「おそらくこれまで食べたフォアグラと違って、ぜんぜん違う料理になってると思います」(藤井マネジャー)とのこと。食してみると、口の中でとろけ、燻製チップの独特の香りもして、確かに新感覚の味だ。
客のカップル「テレビで燻製料理が流行」と見て来た
この日、一番乗りのカップルに話を聞くと「ここは上司が美味しいよって教えてくれて初めてきました」(20代サラリーマン)「テレビで燻製料理が流行っているってやってたので、それで来ました」(20代OL)と、仲良く2人で笑顔で答えてくれた。 営業時間は夕方5時から12時まで。月曜日定休。仕事帰りでも、デートでも、家族でも、気軽に立ち寄れるので、今が旬の燻製料理に触れてみてはどうだろう? (文責/フリーライター・北代靖典)