伊東勤氏 ドジャース・大谷の3冠王現実味 球種、コースに死角なし
◇ナ・リーグ ドジャース5-1ブレーブス(2024年5月5日 ロサンゼルス) 【伊東勤 視点】ドジャース・大谷の1発目は内角からのカーブに体が開かず持っていった。あの高さからくるカーブは一瞬、体が浮いたりするのだが、自分のポイントまで引きつけていた。 【写真】水原氏の姿も…ただ、1枚だけ大谷のインスタに残された画像にファンも”涙” 2発目の10号はボールを手元まで引きつけ、体のねじりのパワーを爆発させてぶつける完璧な一発。今の大谷は投手に対してステップが真っすぐ入っていけていて、体の線も投手に向かっている。バットが体に巻き付くような感じで遅れて出てきて、打球はセンター方向に飛んでいく。 第2打席は外角の速い球で攻められ5球目も外角の直球。ここで頭を切り替えて軽打にいって左前打。第3打席はストライクからボールになるスライダーに、右手1本のバットコントロールだった。内容が詰まった4安打。この打撃なら打率は簡単には落ちてこない。打点も増えてきたし3冠王も夢ではない。どこまで数字が上がっていくのか楽しみだ。(スポニチ本紙評論家)