無観客方針 航空「現実受け止める」 星稜「コメント控える」 /石川
<センバツ2020> 第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、無観客での開催を前提に準備される方針が示されたことで、出場する県内のチーム関係者からは複雑な声が聞かれた。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 日本航空石川の選手らは学校の寮にあるテレビの前に集まり、4日の記者会見を見守った。報道陣の取材にマスク姿で応じた井口太陽主将(2年)はやや落胆した表情を見せつつも、「無観客でも甲子園で野球がやれるのであればうれしい。日本一を目指して全力で頑張る」と話した。家族らが応援に来ることを楽しみにしていたと言い、「正直、つらい気持ちもあるが現実を受け止める」と話した。 感染拡大を受け、チームは6日から予定していた徳島県での合宿を中止。19日の開幕に向けたコンディション調整は簡単ではない。中村隆監督は「大きい甲子園での無観客はどうなるか想像がつかないが、やれるのなら思い切りやらせてあげたい」と述べた。 星稜は5日、「開催が正式に決定していない状況下で、コメントは差し控える」とする文書を報道各社に送った。開催に備えて、時間を短縮して練習を行うという。【井手千夏】