【プレビュー】クラブとしての意地を示したい鳥栖と優勝に向けて正念場の町田が激突 | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは10月30日と11月1日、3日に第35節を開催。駅前不動産スタジアムでは、サガン鳥栖と町田ゼルビアの試合が行われる。
それぞれの意地と思いが交錯する90分となる。前節の結果を受け、クラブ史上初のJ2降格が決まってしまった鳥栖とJ1昇格初年度でリーグ優勝を目指す町田が、駅前不動産スタジアムで激突する。 鳥栖にとって今季は苦しいシーズンとなってしまった。第2節・北海道コンサドーレ札幌戦で初勝利こそつかむも、その後はなかなか浮上のきっかけをつかめずに8月には川井健太監督の交代を決断した。しかし、後を継いだ木谷公亮監督になっても大きな変化は生まれずに最下位に低迷。ついに前節・京都サンガ戦で敗れ、4試合を残しての降格となってしまった。 だからこそ、大事になるのはこの4試合で何を見せられるかであり、12試合ぶり、時間にして4カ月ぶりの勝利にほかならない。この状況でもスタジアムに集ってくれるファン・サポーターに勝点3を届けることが求められている。 注目は前線での起用が予想される富樫敬真。エースのマルセロ・ヒアンが出場停止となる今節は22番を背負うストライカーに大きな期待がかかる。相手は2019年の1シーズンだけだが所属した経験をもつ町田となればなおさら気持ちが入っていることだろう。 リスタートを図るべく、サガン鳥栖としての意地とプライドが問われる90分に臨む。 町田からすれば、逆転優勝に向けて重要な一戦となる。夏場までは首位を快走する時期が長かったが、現在は今季最長の4試合勝ちなしであり、順位も3位にまで後退。首位とも5ポイント差となっている。シーズンも残り4試合と考えれば、ここが正念場と言っていい。 堅い守備でリーグ最少失点を誇っていたチームからすれば、いま一度守備の見直しは絶対。4試合勝ちなしの期間では複数失点が2試合あり、先制点を献上した試合も2試合と、らしくない戦いぶりが続いている。その中、今節は守備の要である昌子源が出場停止。チーム全体の奮起が求められる。 その上で勝つためには得点が必要であり、チーム最年長ながらここ数試合は出場機会を増やしている中島裕希には期待を寄せたいところである。今年6月には40歳を迎えたが、未だ元気に健在。第33節・川崎フロンターレ戦ではゴールを決めており、貴重な戦力となっている。5試合ぶりの勝利へ。レジェンドの一撃に期待が集まる。