北海道和種「どさんこ」を守れ!函館どさんこファーム・池田茂会長【サマースペシャル】
「どさんこを通じて、馬事文化を知ってもらいたい」
愛馬たちを見つめながら、池田さんはゆっくりとうなずいた。
■池田 茂(いけだ・しげる) 1953(昭和28)年7月2日生まれ、70歳。北海道南茅部町(現函館市)出身。中学卒業後は大工として働く。現在は函館どさんこファーム会長で、息子の賢治社長とともに経営にあたる。趣味はもの作りと狩猟。鹿をおいしく食べる方法を日々研究している。
★北海道和種(ほっかいどうわしゅ) 北海道を中心に飼育されている日本在来馬の品種。どさんこ(道産子)の愛称で知られる。体高は約130センチ、体重は350~400キロとサラブレッドと比べると小柄。灰色の粕毛(かすげ)馬が多い。江戸時代に東北から持ち込まれた南部馬がルーツとされる。小柄でもがっちりとした体形で、重い荷物を運ぶことができる。
★函館どさんこファーム 所在地は北海道函館市東山町180の14。馬に乗って函館の自然を満喫できるトレッキングや、珍しい流鏑馬のレッスンも行っている。営業時間は午前9時30分~午後5時。詳細は同ファームのホームページへ。