自宅で「味噌作り」が簡単にできる!?大事なポイントは「塩をケチらないこと」発酵デザイナーが伝授!
ホラン千秋がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「apollostation Drive Discovery PRESS」(毎週日曜 12:00~12:25)。番組では“ラジオの中の編集部”を舞台にホランが編集長、リスナーが番組専属特派員となり、全国の食べ物やさまざまな場所にスポットを当て、日本の魅力を再発見していきます。 12月3日(日)の放送では、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんをゲストに迎え、発酵食品の簡単な作り方、さらには、全国の珍しい発酵食品について語っていただきました。
◆仕事を辞めて“発酵”の道へ
まずは小倉さんの肩書きである“発酵デザイナー”についてホランが伺うと、「“発酵”とは、人間に役立つ微生物が働いていくプロセスのことを言います。分かりやすいのは“食べ物”なんですけど、実は他にもいろいろあって。例えば“藍染め”は、微生物の力によって色素が定着しています。そういう人間と微生物が一緒に共生することで何かいいことが起きることを調査して収集し、本にしたり、展覧会に出品したり……ということをしています」と説明します。 現在は発酵学の講師をしたり、下北沢で多くの発酵物を集めた店舗「発酵デパートメント」の運営。さらには、「日本発酵紀行」「オッス!食国 美味しいにっぽん」(ともにKADOKAWA)など発酵にまつわる本を多数出版し、11月には新刊「アジア発酵紀行」(文藝春秋)を発売しました。 そんな小倉さんが発酵に出会ったのは、グラフィックや、映像、建築などに関するデザイナーの仕事をしていた20代の半ば頃。「もともと体が弱くて、20代半ばで体を壊したときに発酵の先生に出会い、そこで『発酵食品を食べろ!』と言われて。それで、半信半疑でお味噌汁やお漬物などの発酵食品を少しずつ毎朝食べるようにしたら、だんだん元気になっていったんです。薬ではないので、食べても一発で(体調が)治るわけではないんですけど、(発酵食品は)体を元気にしてくれるんですよね」と熱弁します。 その後、発酵食品について調べていくうちに微生物に夢中になり、デザインの仕事も酒屋やお味噌汁屋など発酵にまつわるものばかりに。すると、次第に“僕は発酵食品に呼ばれている”と思うようになり、なんと、仕事を辞めて東京農業大学に入学。研究生として微生物について学び「“微生物や発酵に関わることしかしない”と決めて、今に至ります」と語ります。 また、「(地球上で)いろいろな生き物が生きていると有機物が溜まっていきますが、それをきれいにして、土や水に還元してくれる役割が微生物。つまり、微生物がいることで生態系は維持されている」と断言。さらに、人間の体にも微生物は必須で「危ない菌もいるけれど良い菌もいるので、ちゃんと知恵をつけて、うまく付き合っていきましょう」と話します。