中学受験で「子どものやる気を引き出す」簡単な公式を開成番長が紹介!
開成番長こと個別指導塾TESTEA(テスティー)塾長の繁田和貴です。今回は、子どものやる気を引き出す秘訣についてお伝えしようと思います。この秘訣を活用して、お子さんが積極的に勉強に取り組むように誘導してあげてください。※繁田さんは開成中学・開成高校を経て、東京大学経済学部を卒業。開成在学時代には数々の逸話を残してきた通称「開成番長」。現在は、個別指導塾TESTEAの塾長として、開成・桜蔭・東大早慶をはじめとする最難関校に数多くの合格者を輩出している。 中学受験をしてよかったですか? 気になる子どもたちのホンネは?
「やってみよう」と「やってよかった」と思わせる
お子さんのやる気を引き出すためには、大きく分けて2つの必要な働きかけがあります。1つは「やってみよう」と思わせる働きかけ、もう1つが「やってよかった」と思わせる働きかけです。「やってみよう」⇒【やってみた】⇒「やってよかった」⇒【またやろう】という流れを作るということですね。 前回の「子どもとスケジュールを立てるときに絶対にやってはいけない3つのこと」でお伝えした内容である、「やらなきゃよかったと思わせないようにしましょう」というのも、この流れが理解できていればあたりまえのことだなと納得していただけるのではないでしょうか。 この公式はあらゆることに対して当てはまります。子どもが何かに夢中になっているのは、それがゲームであれスポーツであれ「やってみよう」と思ったきっかけがあり、やってみた後で「やってよかった」と感じたからです。 逆に、何かをするのを嫌がったりめんどくさがったりするのは、それが宿題であれ運動であれ読書であれ「やってよかった」という経験が無いためです。運動や音楽など、好きなことに打ち込んでくれればいいのなら自然な成り行きに任せてもよいですが、例えば勉強など、特定の何かを好きになってほしいのであれば、意識してこの流れを作らなければいけません。
「やってよかった」は子どもの性格によって変わる
それでは、どうすれば「やってよかった」と思うでしょうか? これはお子さんの性格によって変わるものなので、親としての力量が試されます。あなたのお子さんが喜ぶことを把握できているかどうかが問われるのです。ぜひ時間をとって考えてみてください。 まったくの0から考えるというのは大変かもしれないので、いくつかヒントを挙げますね。多くの子にとって「成長が感じられる」ことは「やってよかった」に繋がります。しかし残念ながら、宿題をするかしないかでテストの点数が上がったか下がったかは、目に見えないことが多いです。ですから多くの子は宿題にやりがいを感じません。 普通にやらされるだけでは、なかなか成長を感じられないんです。では成長を可視化するにはどうしたらよいでしょうか? 例えばそれは、お子さんが以前はできなかったけど今はできるようになっている単元を見つけてあげるといったことかもしれません。あるいは、自分の頑張りを見ていてくれる、認めてくれるというのも、多くの子にとってやりがいになるものです。 できていないところを探して注意したくなる気持ちをグッとこらえて、できているところにフォーカスして褒めるようにすると、子どもはやりがいをもって取り組むようになります。