サバ缶を食べてみたら結構な量が入っていました。1缶にどのくらい入っていて、生魚とどちらがお得なのでしょうか?
健康や節約のために、サバ缶を購入している方もいるのではないでしょうか。長期保存が可能なサバ缶は、非常食としても注目されています。その一方で、サバ缶にあまりなじみがない方もいるでしょう。サバ缶を食べてみたら、予想以上に量が多くて驚いた経験はありませんか。 そこで、本記事ではサバ缶1缶あたりの量や、生魚とどちらがお得なのかについて解説します。
サバ缶1缶にはどのくらいのサバが入っている?
サバ缶の内容量は、メーカーや商品によって異なりますが、1缶あたり190~220グラム程度のものが多い傾向です。公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会のホームページによると、220グラムのさば水煮缶には約30センチメートルのさば1尾分相当の可食部分が入っています。 サバ缶の多くは、手のひらに載るサイズでコンパクトな印象を持っている方が多いのではないでしょうか。サバ缶は、頭・しっぽ・内臓を取り除いてから食べやすい大きさにカットしているため、缶の見た目以上に多くのサバが使用されています。
サバ缶の価格は値上がり傾向に
サバ缶に対して、お得なイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。実は、サバの不漁や原油高騰などの影響を受け、サバ缶の価格は値上がり傾向にあります。水産大手のマルハニチロでは、2023年4月1日納品分からサバ缶26品目を値上げしています。 参考小売価格の上げ幅は約11~23%で、スーパーマーケットでよく見かける「さば水煮」の参考小売価格は65円高い税込み346円(2023年2月時点)となりました。メーカーによっては、販売を一時休止とする事態となっており、今後の動向に目が離せません。
サバ缶と生魚ではどちらがお得?
続々と値上がりされているサバ缶ですが、生魚と比較するとどちらがお得になるのでしょうか。東京都中央卸売市場の公式ホームページによると、2023年10月のサバの平均価格は1キログラムあたり592円です。2022年11月~2023年10月における1年間の最高値は、2022年12月の659円で、ピーク時と比較すると価格が落ち着いてきていることがうかがえます。 先ほど紹介したマルハニチロの「さば水煮」は、190グラム入りで参考小売価格は346円(2023年2月)です。220グラム入りのさば水煮缶には約350グラムの生魚が使用されていると仮定すると、190グラム入りのさば水煮缶には302グラム程度の生魚が使用されているといえます。 東京都中央卸売市場の2023年2月の平均価格を参考にすると、サバ300グラムの価格は約170円(565円÷1000グラム×300グラム)です。サバ缶の参考小売価格と生魚の平均価格を比較すると、生魚を購入したほうが約176円(346円-約170円)お得といえます。 ただし、紹介したのはあくまでも参考小売価格となるため、店頭ではもう少し安く購入できるケースが多いでしょう。また、安価なサバ缶も多く販売されているため、商品によっては生魚よりもサバ缶を購入したほうがお得なケースもあります。いずれにしても、一概に「生魚よりもサバ缶のほうが断然お得」とはいえないでしょう。