報徳学園が9大会連続50度目の花園切符 「自分がチームの中心という自覚と責任はある」FBタウファが1トライ4ゴール1PG/高校ラグビー
第104回全国高校ラグビー大会兵庫県予選(16日、神戸ユニバー記念競技場)決勝が行われ、報徳学園が計5トライを奪って関西学院高に36-8で快勝。9大会連続50度目の花園出場を決めた。FBタウファ悦幸(3年)が1トライ4ゴール1PGを決め、安定したキック処理でも勝利に貢献した。 6年連続の決勝対決となった県内最大のライバルを攻守に圧倒した。報徳学園の西條裕朗監督は「FWがよく前に出て、ようやく今年のチームらしい試合ができた」と選手たちをたたえた。 持ち味の展開ラグビーには不利な雨の中の試合。選手たちは冷静だった。キックで確実にエリアを獲得すると、敵陣ゴール前では丁寧にパスをつないで攻めた。前半9分にSO平賀快(2年)が相手裏に転がしたボールをCTB福本亘(3年)が抑えて先制。その後もトライを重ね、突き放した。高校日本代表候補のFBタウファは「不安もあったので、ほっとしています」と笑顔を見せた。 報徳学園の花園出場は今回が50度目で、東福岡に決勝で10-41で敗れた2大会前の準優勝が最高。元日本代表FLの統悦氏(44)を父に持ち、このときの決勝にも後半途中から出場しているタウファは「自分がチームの中心という自覚と責任はある」と闘志。 1952(昭和27)年の創部から73年目。節目の聖地でチームに新たな歴史を刻み込む。(月僧正弥)