ヤマハが「認定中古クラブ」の販売サイトをスタート! “グリップ交換済み”の最新ドライバー驚きの価格とは?
1年の準備期間をかけたサステナビリティーへの取り組み
ヤマハ株式会社がゴルフクラブのリユースを専門に取り扱うECサイト「YAMAHA GOLF REUSE STORE」を10月30日にオープンしました。リユースという言葉を調べると「再使用」の意味です。一度使ったものをすぐに廃棄せず何度も使用すること。限りある資源を大切に使い、ゴミの量を減らすことで自然環境への負荷を抑える取り組みです。 【画像】実際の飛距離、スピン量、球の高さは? 「RMX VD/R」「RMX VD/M」「RMX VD/X」の試打データを比較
2021年に施行された「循環型社会形成推進基本法」で「再使用」という語が定義されています。 1.循環資源を製品としてそのまま使用すること(修理を行ってこれを使用することを含む)。 2.循環資源の全部又は一部を部品その他製品の一部として使用すること。 ゴルフクラブの中古ショップ、古本屋、中古自動車販売などがイメージしやすいと思います。 今回のECサイトを立ち上げた理由について、ヤマハ株式会社ゴルフHS事業推進部マーケティンググループ佐藤貴博氏は次のように説明します。 「ゴルフクラブの買い替えに伴う廃棄などの環境負荷を軽減し、一人でも多くの方にゴルフを楽しんでいただくためです。また、ヤマハグループはサステナビリティーへの取組を重視しており、長い歴史の中で、自然、社会、文化とのつながりを意識しながら、人々の『こころ豊かなくらし』を願い、さまざまな取り組みを行っています。ゴルフクラブもその一つで、ユーザー様からお預かりした製品をリニューアルし、次のユーザー様へバトンをつなぐことが、われわれの目指すサステナビリティーです」 と、ヤマハが全社的に重視するサステナビリティーへの取り組みの一環であることがわかります。このサイトの立ち上げには、1年の準備期間をかけたとのことです。
メーカー基準を満たした商品のみが並び3カ月の保証付き
さて、ゴルファーとしては、この「YAMAHA GOLF REUSE STORE」(https://y-golf-reuse.com)でどんな商品が取り扱われているか気になるところです。販売商品はドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティー、アイアン、パターと、ヤマハのクラブを網羅します。 モデルについては「基本的にはアフターサービスができる範囲の、直近5年前後のモデルを取りあつかう想定」(佐藤氏)で、現在は手に入らないモデルやカスタムスペックの一点ものなど、REUSE STOREだからこそ出会える商品もあるとのことです。メーカーのサイトなので、下記の厳格な規準や保証で安心して購入することができるのも魅力です。 ・提供するクラブはヤマハの品質基準を満たした商品のみ ・すべての認定中古クラブに購入から3カ月間のメーカー保証 ・ヤマハの認定中古クラブは、すべて新しいグリップを装着した状態でお届け(パターは除く) 気になるのは価格ですが、例を挙げると、2024年モデルの「RMX VD/M ドライバー TENSEI TR」が3万6300円(税込み)。新品の参考価格9万2400円と比べると6割程度安く手に入ります。 11月10日現在に掲載されているのは、ドライバー、フェアウェイウッドのみですが、「アイアンなど他の商品についても、順次掲載予定です」とのことで、こまめにチェックしておけば、気になっていた商品が、メーカー保証付きの掘り出し物価格で手に入るかもしれません。 環境という視点で見ても、リユース商品を購入することで負荷軽減に貢献できます。今後、商品の買い取りについても機能実装を予定しているとのことです。
嶋崎平人