金子隼也＆野村康太

金子隼也・野村康太がW主演を務める、鶴亀まよによる同名の人気コミックを原作としたBLドラマ「パーフェクトプロポーズ」が2024年2月2日(金)よりFODにて配信スタートする。ワーカホリックな職場で働き、眠れない毎日を送る主人公・浩国の疲れた心を、年下クール男子・甲斐が美味しいごはんで癒す同居生活を描いている。本ドラマで浩国を演じた金子と甲斐役の野村に、作品のみどころから理想の恋愛像までざっくばらんに語ってもらった。 【写真】金子隼也“浩国”の頬に手を添えキスをしようとする野村康太“甲斐” ■「パーフェクトプロポーズ」は“ドラマチックで魅力のある作品” ――出演の話を聞いたときの第一印象と脚本を読んだ感想を教えてください。 金子：オーディションを受けたときにうまくいかなかったような気がしていたので、最初は驚き半分とうれしさ半分でした。原作コミックを先に読んでいたのですが、とても癒やされる話でありつつ、浩国と甲斐の関係性が少しずつ変わっていって、ドラマチックで魅力のある作品だと思いました。 野村：僕はまずW主演ということが、まだデビューしてそんなに月日も経っていなかったですし、とてもうれしかったです。作品の内容は本当に心が温まるような物語で、愛し愛されることの尊さだったり、当たり前の生活の大切さだったり、気づかされるところが色々あるなって思いました。 ――W主演が決まって周囲の反応はいかがでしたか？　野村さんはお父さんの沢村一樹さんからアドバイスを受けたりしましたか？ 野村：とても喜んでくれました。「周りの人に感謝しなさい」と両親から言われましたし、父からはのびのびお芝居しなさいと言ってもらいました。 金子：僕も周囲の方が喜んでくださって、とてもうれしかったです。 ――今回お2人は初共演になると思いますが、お互いの最初の印象と、実際に共演されてみてイメージが変わった部分を教えてください。 金子：野村くんは僕より4歳も若くて、とてもスタイルがいいし、かっこいいなって。でも、撮影を進めていくうちに人懐っこい所が出てきて、かわいいなと思っていました。 野村：金子くんは最初の印象はすごく静かな方だなと思ったんですけど、お互い人見知りしていた感じで、お仕事していくうちに本当はすっごい明るくてお茶目な方だとわかりました。あと、お兄ちゃんっぽく面倒を見てくれて、現場でも何回も助けられていますし、とても心強かったです。さっきも金子くんがここに入ってきた瞬間にもう緊張が和らいだぐらい、そういう存在です。 ■金子「野村くんが僕の水を飲んじゃうんです(笑)」 ――演じられた役とご自身と似ているところと、似ていないところなど教えてください。 金子：似ているなと思ったのは、切羽詰まっちゃうと他のことは手につかなくなるところです。仕事が忙しくて家に帰ると、家にゴミがいっぱい溜まっているところは、すごい似てるなと思いました(笑)。僕はプレッシャーかけられると、逃げ出したくなっちゃうので、そこは浩国とは違うタイプだなと思います。 野村：甲斐は思ったことを割とズバッと言うタイプなんですけど、僕も意外とそういう一面があって似ているなと思います。でも、似ていない部分の方が多くて、甲斐はクールな性格だけど、僕普段ふわふわしているって言われることが多いし、甲斐は感情の起伏を表にあまり出さないけど、僕はすぐ顔に出ちゃうタイプなんです。 ――それぞれ相手を見て、役と似ているところと似ていないところではどうですか？ 野村：金子くん、めちゃくちゃ優しいんですよ。本当に優しいところは共通点だと思います。 金子：野村くんは、おっとりしているようでどこか鋭いところがあるので、そこは似ているんじゃないかなと思います。でも、確かに似ている部分より似てない部分の方が多くて、野村くん本人の時と甲斐になる時のギャップに僕はドキッとしました。 ――撮影中に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。 金子：現場にペットボトルの水がいっぱい置いてあったんですけど、野村くんが僕の水を飲んじゃって、それも1回だけじゃなく何回もあって。キャップに名前書いても間違って飲んじゃうんです(笑)。なんかかわいいなと思っていました。 野村：あまり気にしてなかったんですよね。 金子：僕も気にしなくなって、まぁいっか…って。あと、野村くんの筋肉をよく触らせてもらっていました。すごい胸板が厚いんですよ。2話でお風呂に入ろうとするシーンがあるんですけど、筋肉すごいなと思って、それからずーっと触らせてもらっていました。 野村：ずっと触ってましたねぇ(笑)。 金子：すごい、いいなぁって。 ■金子隼也・野村康太「体感予報」「美しい彼」を鑑賞 ――BLドラマが多く制作されていますが、ご覧になった作品はありますか？ 金子：「体感予報」は、樋口幸平くんが同じ事務所ですし、同年代の俳優が出ているので見ました。僕は普段、あまり恋愛をテーマにしたものを見ないので。キュンキュンするシーンは、自分だったらと置き換えて恥ずかしい気持ちになっちゃったりしてました。 ――それは入り込んで見られたということですよね。野村さんはいかがですか？ 野村：僕は「美しい彼」を見ました。デビュー作で萩原利久さんと共演したので、それもあって見たんですけど、2人の掛け合いだったり、距離が縮まるシーンがすごく綺麗だなと思いました。 ――浩国と甲斐は子供の頃にプロポーズして将来を誓い合った仲ですが、お2人にとって理想の恋愛像はありますか？ 野村：僕はお互いが自然体でいられる関係が好きだなと思っていて。 言いたいことをちゃんと言い合えるような、お互い我慢することのない、ストレスのない関係が好きです。 金子：僕は、仕事は仕事、プライベートはプライベートでちゃんと分けられるというか、一緒に暮らすなら、家に仕事や仕事上での感情を持ち込まないようにしたいです。そこの感情を一旦リセットして過ごせる関係がいいです。 ――自分が愚痴を言ったりできないのは平気な方ですか？ 金子：はい。愚痴は、外に出してしまうとまた自分に返ってくると思っているので、なるべく自分の中で消化するようにしています。 ――では、最後にこのドラマのどんなところをどんな方に見て欲しいか教えてください。 野村：ラブストーリーなので、キュンキュンする場面もたくさんありますし、思いやりの温かさだったり、ほっこりするような気持ちにもなってもらえると思います。多くの方に見てもらえるのが1番うれしいです。 金子：仕事やいろんなことで疲れているときにこの作品を見てほっこりして、温かい気持ちになっていただけたらうれしいですし、1人でも多くの方に見ていただきたいと思っています。 ◆取材・文＝牧島史佳 撮影／梁瀬玉実