【闘病】頭痛・肩こり・倦怠感が難病「IgG4関連疾患」によるものだったとは…
IgG4関連疾患とは、免疫に関係する機能に異常が起こり、全身に様々な症状が現れる病気です。この病気を患ったマッカーシー 千秋さんに、実際にどのような症状が起こり、どのような治療行ってきたかなど、これまでの話を聞かせてもらいました。 【写真】ステロイドの副作用で顔がむくんでいたときのマッカーシーさん ※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2023年11月取材。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
最初は倦怠感や頭痛がきっかけだった
編集部: 最初に、マッカーシーさんが経験した「IgG4関連疾患」とはどのような病気なのか教えていただけますか? マッカーシーさん: IgG4関連疾患と言われても、聞いたことがない人のほうが多いかと思います。IgG4関連疾患は、IgG4という細菌やウイルスなどの病原体に抵抗する免疫に関係するたんぱく質の一種が異常をきたし、正常な細胞や臓器に攻撃を加える自己免疫疾患です。 白血球が病原体を攻撃する際は、IgG4が目印となり、体に良くないものへ攻撃を行います。それが正常な箇所にも攻撃を始め、臓器や涙腺、唾液腺が腫れて様々な症状を引き起こします。 編集部: マッカーシーさんの場合はどのような症状があったのですか? マッカーシーさん: 私の場合は頭痛、肩こり、倦怠感を感じていたところ、首の辺りが膨らんでいることに気付きました。私はその10年ほど前に甲状腺機能亢進症を発症していましたので、再発の不安もあり、かかりつけの医師に体調の相談をしました。 編集部: 病院ですぐにIgG4関連疾患と判明したのですか? マッカーシーさん: かかりつけの医師に診てもらうと、耳鼻科に行くよう勧められ、次の日に耳鼻科へ行ったところ、今度は総合病院への紹介してもらうことになりました。 耳鼻科でも「IgG4関連疾患のようだ」と聞かされていたのですが、総合病院の内科の血液検査でIgG4関連疾患と診断されました。 編集部: 医師からは病気についてどのような説明と治療が提案されたのですか? マッカーシーさん: IgG4関連疾患は難病であることの説明がありました。また、私は唾液腺がかなり膨らんでいたので、最初はステロイドを1日3回服用していきましょうとのことでした。 治療内容については、2021年8月31日からプレドニン錠5ミリグラムを朝3錠・昼2錠・夕方1錠でスタートしました。 編集部: ステロイドは現在も飲まれているそうですね。 マッカーシーさん: 血液検査もしながら、同年10月頃から朝3錠・昼2錠、12月頃から朝1錠・昼1錠、2021年の年末ごろからは朝1錠に減らし、現在は朝1錠のプレドニンで症状が抑えられています。 編集部: ステロイドによる副作用で悩まされることはありますか? マッカーシーさん: 飲み始めて最初の数カ月は夜中に何度も目が覚める日々が続きました。ほかにもステロイドの副作用のせいで顔がむくんでいると感じることはあります。 編集部: 現在はどのくらいのペースで病院に通っているのですか。 マッカーシーさん: 現在は内科の先生に3カ月に1度血液検査を行ったうえで、診察していただいています。