桐光学園の“眠れる大砲”森駿太、次戦は横浜、高校通算47本塁打の片鱗を見せられるか?【24年夏・神奈川大会】
<第106回全国高校野球選手権神奈川大会:桐光学園 10-0 湘南工科大付>◇18日◇5回戦◇サーティフォー相模原球場 ◆【一覧】神奈川大会 ベスト8の顔ぶれ 桐光学園対湘南工大附 試合スコア 桐光学園の高校通算47本塁打のスラッガー・森 駿太内野手(3年)がこの夏苦しんでいる。 5回戦を迎えるまでの打撃成績を振り返ると、11打数2安打。もちろん対戦相手の投手のレベルが高かったのもあるだろう。2回戦の本多 凌投手(横浜栄)は140キロに迫る速球、切れの鋭い変化球を投げる右投手、4回戦では左腕から130キロ中盤の速球とキレの良い変化球を投げ込む川和・濱岡 蒼太投手(2年)の前に無安打だった。 独特の緊張感のある夏の大会。悪い結果を引きずってしまうとなかなか抜け出せない。だが、森のスイングの速さ、打球速度は別格。不調の選手にありがちな体の動きが重いかといえば、そうではない。サードでは軽快な守備を見せており、打球判断もしっかりしている。しっかりとコンタクトできていないのが課題なのだ。 無安打に終わった川和戦を振り返ると、前半の打席はあまり良い内容ではなかったが、継続試合からの3打席はアウトになったものの、いずれも大飛球だった。森は「ヒットにはなりませんでしたが、しっかりと捉えた良い打球でした」と手応えを感じて5回戦の湘南工科大付戦に臨んだ。 第1打席に痛烈な中前適時打を放った。森も「しっかりと捉えた良い打球でした」と喜んだが、第2打席以降は一ゴロ、ニゴロ、空振り三振に終わった。今大会の打撃成績は15打数3安打6打点とまだ苦しい打席が続いている。 森は「とにかく夏は試合が続くので、打てなかったことを引きずってしまってはいけないので、切り替えて、泥臭いヒットでも打てればと思います」と語る。次の対戦相手は横浜。ベンチ入りの投手のほとんどが140キロ台の速球、またはキレの良い変化球を投げる。打ち崩すのは簡単な相手ではない。 バットが出てこない見逃し三振をするわけではなく、前述のとおりスイングも鈍いわけではない。1本痛烈な打球が出れば変わるだろう。 20日は横浜戦。強打者の片鱗を見せることができるか。