『南くんが恋人!?』は令和ラブコメの新たな金字塔に? “男女逆転”の構図がもたらす効果
南くん役の八木勇征、ちよみ役の飯沼愛らキャスティングにも注目
また原作では、小さくなった側の孤独感や、通常の生活ができない苦悩が描かれている。体が小さいが故に「家にいることしかできない」ことによって描かれる心理描写が、男女逆転によってどのようにドラマ内では変化するのだろうか。 さらに、キャスティングにも期待が高まる。今回、南くん役を演じるのはFANTASTICS from EXILE TRIBEの八木勇征、ちよみ役を演じるのは飯沼愛だ。また今回は、ちよみの家族も登場する。父・信太郎役に武田真治、弟・拓真役に番家天嵩、祖母の百合子役に加賀まりこ、そして母・楓役に木村佳乃と豪華キャストが揃う。 原作ではあくまでちよみと南くんの2人の世界が中心に描かれていたが、今回のドラマ版ではよりもさらに賑やかな展開が予想される。公開されたポスタービジュアルからも、原作の持つ切なさや生々しいほどのリアルなキャラクターの内面の苦悩よりも、爽やかで明るい雰囲気のドラマになることが窺えるのではないか。 最大の注目ポイントは、やはりラストの展開だ。端的に言えば「小さくなった南くんは元に戻れるのか」という部分はやはり気になるところ。両原作漫画のラストはどちらもかなり衝撃的な内容で、過去のドラマ版でもそれに近しいラストを採用したものもあった。今回のドラマでは、この衝撃的なラストをどのように料理するのか、それとも全く新しい結末を用意するのか。ファンにとっては大きな関心事となるだろう。 果たして『南くんが恋人!?』は、が令和時代のラブコメディの新たな金字塔となり得るのだろうか。現代を舞台に男女逆転の要素を取り入れた意味を考えながら視聴することで、新たに見えてくるものがあるかもしれない。
すなくじら