月城かなと、宝塚人生16年のターニングポイントは組替え 自分を変えるいいきっかけに
◆日々を生きる“月城かなと”として大事にしたい思いとは?
――在団中のご挨拶や、退団後初のメディア出演が先輩・望海さんのラジオだったり、月城さんにはクールビューティなイメージと共に“誠実”“気遣い”“ちゃんとしている”という印象を勝手に持っています。今回の取材会にも開始時刻の“10分前行動”で一度登場されて…。 月城:(一同爆笑)。10分前に一度来たの見られちゃいましたか。準備ができたのでたまたまです(笑)。でも、初めての方とお仕事をする機会が増えたので、気持ちよく仕事をしたいなと思っています。もしかしたら今回しか会わないかもしれないけど、せっかく時間を作って来ていただいているから、そこでお互いどういう人なのかというのをより知れたら楽しいなと思うし。それがまた違う人との出会いにつながったらとってもすてきだし、また何年後かに会った時に、こんなふうに変わりましたねとまた面白がってもらえたらいいなって思います。 ――舞台人・月城かなととして大事にしていることはなんでしょうか? 月城:たくさんあるのですが、自分1人で創っている表現じゃないということでしょうか。舞台もコンサートも、自分だけの力で表現しているわけじゃなくて、そこに振付、照明、音楽といろんな要素が加わるから何かができる。それは常に意識していますね。 今日の撮影だったらどこから照明が来ていて、どこにレフ板があって、どこから撮られていて、そうしたらどういう写真になるのか。自分だけに必死になると、全体が上手く回らない気がするんです。それは常に大事にするようにしています。 ――お話をうかがっていると、舞台に立っている月城かなとさんと、日々の暮らしを過ごす月城かなとさんは何も変わらず、そこを分けて考えていない感じなんでしょうか。 月城:そうなんですよね。たぶんあまり変わらないと思います。男役を卒業したから、よりそうなんだと思います。いろんな引き出しが増えたらいいなとはいつも思っているんですけど、違う人になろうとしなくていいかなというのはありますね。 ――そんな、変わらないけど新しい、今の月城さんを体感できるコンサート。ライブ配信や、ライブ・ビューイングも決まりました。 月城:観に来られなかった方が観られないままの気持ちを抱えるより、生じゃないけど配信で観ていただけるようになったのはありがたいです。今度は生で観たいなと思ってもらえるようなコンサートにできたらいいなと思いますし、映画館でも上映があるので、気軽に観に来てほしいです。映画館、お酒も飲めますもんね(笑)。ポップコーンとお酒でも飲みながら気軽に観てほしいなと思います。 ――(笑)。最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。 月城:私が退団してから日々どんなことを感じているのかを歌や表現にいろいろ込めたいと思います。かつ、私が大事にしたいこと、皆様と共有したい思いが変わらずあるということを感じてもらえるコンサートになればいいなと思うので、いろいろなところで、“de ja Vu”を感じていただけるとうれしいです。 (取材・文:田中ハルマ 写真:高野広美) 「月城かなと1st Concert『de ja Vu』」は、11月21日~24日に大阪・梅田芸術劇場メインホール、11月29日~12月1日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場にて開催。 11月30日16時30分公演(※月城かなと、港ゆりかアフタートークショー付き)、12月1日12時30分 公演のライブ配信(PIA LIVE STREAM、Rakuten TV)、11月30日16時30分公演(※月城かなと、港ゆりかアフタートークショー付き)、全国の映画館でライブ・ビューイングあり。