8人死亡の海自ヘリ2機衝突、護衛艦隊幹部を減給処分…安全への対応「不十分」
海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が太平洋上での訓練中に空中衝突して墜落した事故で、海自は20日、安全に関する職務上の対応が不十分だったとして、護衛艦隊の50歳代の幹部を減給1か月、50歳代と40歳代の幹部2人(いずれも当時)を戒告の懲戒処分にした。この3人を指揮する立場にいた幹部2人も訓戒や口頭注意とした。
事故は4月、多数の護衛艦を指揮する護衛艦隊司令官が部隊の練度を評価する「査閲」中に起き、2機に分乗した搭乗員計8人が死亡した。海自は7月、搭乗員の不十分な見張りと指揮官同士の連携不足が原因とする調査報告書を公表した。