【記録レビュー】広島 小園が5月に球団新記録、月間8度の勝利打点
【24年12球団記録レビュー】広島の開幕ダッシュを支えたのは小園の勝負強い打撃だった。「3番・遊撃」で開幕を迎え、矢野の躍進を受けて三塁へ。5月7日にプロ初の4番に座ると、チームは同日から18日までの8試合で6勝し、全てで勝利打点を挙げた。24日のDeNA戦で延長10回に決勝の1号ソロを放ち、29日のオリックス戦で初回1死二、三塁から遊ゴロで先制点を挙げ決勝点。2リーグ制後、月間8度以上のV打をマークしたのは3人目で、球団では過去3人の7度を抜く新記録。入団6年目で初の月間MVPに輝いた。 シーズン本塁打は8月18日のヤクルト戦と合わせて2本。セで月間7V打以上をマークした選手は12人目(15度目)で、名だたる長距離打者が並ぶ中で1桁本塁打は初めてだ。 71試合を務めて新たな4番打者像を体現してきたが、首位で迎えた9月に5勝20敗の失速。25試合中、20試合が3得点以下の貧打で、月間防御率4・29という投手陣の低調も重なった。3度の0―0引き分けを含め、シーズン24度の無得点試合は、1957年(25度)以来。状況を打開するここぞの一発があれば…と思わざるを得ない。 先発4番の本塁打は末包3、小園1、坂倉1の計5本。12球団最少のチーム52本塁打から脱却することが、上位進出の鍵になりそうだ。 (記録担当・石丸 泰士)