ニッサンのアトラス・トラックをベースに、スチールフレームを骨組みにして、アルポリ材を貼り合わせるスタイルでシェルをワンオフ架装した移動式BAR

シェルの中身はお楽しみ空間♪ 神出鬼没の移動式BAR！ BASE CAR：アトラス・トラック（２ドア）／1999年型 【画像9枚】ダミービスあつらいのアルミ複合板パーツをトッピングしたフォルム、エイジング仕上げのウッディ空間にウエスタンバーを設置するインテリアなど、トラックの中とは思えないシェルの中身など キッチンカーの新しい地平を開拓し続けるストライカーズデザイン。 そんな同社が大得意とするフェイク処理を大量投入して作り込まれたのが「MOVING BAR」だ。 ネーミングのとおり、雰囲気満点のバーカウンターを荷台に再現。 徹底したリアル志向で、キャビンに乗り込むだけで、異世界へとトリップする感覚が味わえる絶品の移動販売車に仕上がっている。 アトラス・トラックをベースにスチールフレームを骨組みにして、アルポリ材を貼り合わせるスタイルでシェルをワンオフ架装。 外観は超リアルな木目調のフェイク処理を施して、本物と寸分違わぬ板張り感を再現している。 エイジング処理が施された外壁は歴史を感じさせるBARのたたずまい。 オシャレなロゴを配したシェルは、欧州のBARの店構えをイメージした。 一方、シェルの中に入ると、外装処理を軽く上回るハイレベルな完成度に度肝を抜かれる。 内装はカウンターやテーブルなどをすべてリアルウッドで製作。 その上でエイジング加工＆オイルステイン処理を施して、まんまバーの風情を作り出している。 しかも、長年使い込まれたウッドの雰囲気を再現し、落ち着いた空間を作っているのだ。 カウンターを隔てて前方はキッチンスペース、後方は客のスペースとなっている。 キッチンスペースにはシンクやボトルラックなどを設け、実際の営業を効率的にこなせる設計。 ボトルラックは開閉式で、バンク部にあたる部分には収納が設けられているのもキッチンカーならでは。 さらに車内の照明にはすべて電球色のランプを使う。 加えてシーリングとフロアに間接照明を埋め込んでいるのも見どころだ。 オイルステイン処理したウッドに反射する照明が琥珀色に輝く様も美しい。 オールドBARの雰囲気にこだわった徹底的な作り込みで、ほかでは味わえない上質キッチンカーの内外装が完成した。 『カスタムCAR』2022年2月号掲載 （記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）