チョン・セラン新作は冒険譚『J・J・J三姉弟の世にも平凡な超能力』 ネトフリ『保健教師アン・ウニョン』作家
韓国の小説家、チョン・セランの最新作『J・J・J三姉弟の世にも平凡な超能力』(亜紀書房)が、11月22日に発売される。 チョン・セランは、2010年に雑誌『ファンタスティック』に「ドリーム、ドリーム、ドリーム」を発表してデビュー。『保健室のアン・ウニョン先生』は、『保健教師アン・ウニョン』と改題して、Netflixオリジナルドラマとしてチョン・ユミ主演で映像化された。『フィフティ・ピープル』が今年10刷の重版出来をするなど日本でも支持を集める、韓国のトップ作家だ。 本作は愉快、痛快、やさしさいっぱいの冒険譚。科学者のジェイン、アラブの建設現場で働くジェウク、年の離れた高校生の末っ子・ジェフンの三姉弟が、海でのバカンスから戻ると突然、超能力を持ったことに気がつく。身に覚えのない、しかも「超」というにはあまりにもビミョーな「能力」に戸惑う3人。そして「誰かを救え」というメッセージと小包が届く…というストーリー。装丁は鈴木千佳子が手がける。 この秋は新刊、新版、書き下ろしを含む雑誌など計5点が4社から刊行予定と、日本国内で注目度を集めるチョン・セラン。11月23日(土)、24日(日)に東京・神保町の出版クラブビルにて開催される韓国文学フェス「K-BOOKフェスティバル 2024 in Japan」の出演のために来日が予定されている。 今年は、ハン・ガンがノーベル文学賞を受賞したことにより盛り上がりを見せている韓国文学。韓国で多くの文学賞を受賞し、日本でも人気の高い、チョン・セランの作品に注目だ。
リアルサウンドブック編集部