日本と海外でちがう「食事情」。スペインでは1日5食、フランスでは平日の夕食は質素に
●平日はワンプレート、ごちそうは週末
日本では今日は和食、明日は中華、そしてその次の日は洋食、などとバラエティに富んだ食生活をしていますが、フランスは少し違います。基本的には平日は変わり映えしない料理が毎日並び、ごちそうは週末に、というスタンスです。なので、基本ワンプレート。 平日の平均的な夜ごはんは、伝統的な家庭の場合は野菜スープにチーズとハムやサラミ。もう少し若い家庭なら、ソーセージや肉を焼いたものに野菜のつけ合わせやエスニックな一皿。もしくは、冷凍食品を利用したキッシュにサラダ、魚料理に野菜を添えて、という感じ。 冷凍食品に対する後ろめたさはまったくありません。つけ合わせの野菜だって1種類! インゲン豆の季節だったら、インゲン豆をこれでもか、というほど食べるのです。1週間を通していろんなものを食べればOKという考え。かつて日本で1日30品目と推奨されていましたが、それも今はなるべくいろんな種類を食べようというところで落ち着いたみたいですね。
●毎日の食卓のバラエティよりも夜の時間を楽しくが大切
私もフランスに住んでいるときは、月~木は同じものを食べていました。そして金曜日の夜から少しがんばっておいしいものをつくりました。献立に頭を悩まして、消耗するよりも、毎日変わり映えしない食事でも夜の時間をゆったりと過ごす方に重きをおく。こんな考え方を今日のおかずに悩む人に贈ります。
手の込んだおかずは必要ない、アメリカの「お弁当事情」
アメリカ・シアトルに住んで20年、子育てに奮闘するライターのNorikoさんに、「アメリカのお弁当事情」について教えてもらいました。 地域で異なりますが、私の住むシアトルの公立校では、給食を買うか、弁当を持参するかは選択制。小学校の給食は1食3.25ドル(約430円)で、料金は前払いしてあるお金から引かれます。現金を持っていくと新たにチャージすることもできます。 日替わりのピザやベーグル、パスタなど2、3種類から選べ、牛乳やフルーツつき。ちなみに低所得家庭の子どもは給食が無料で、コロナ禍の2年間は全家庭の子どもが無料となっていました。