「カカオコーラ」味わって 総曲輪の店が滑川高生に協力 薬学部が開発、地域の名物に
富山市総曲輪3丁目の無添加チョコレート専門店「ハミングバード」は4日から、滑川高の部活動「薬学部」が開発した「カカオコーラ」を販売する。カカオニブとモモの風味が引き立つ味に仕上がっており、薬学部のメンバーや時女宗久店主(48)は地域の名物となるよう願っている。 クラフトコーラはスパイスやハーブを使用したコーラで、材料や分量で個性を出せるため、地域おこしのかぎとして注目されている。 今回開発した「カカオコーラ」は、生活習慣病予防が期待されるカカオニブのほろ苦い味わいと、むくみや便秘解消につながると注目されているモモの爽やかな味わいが特徴。「頑張る日々に休み時間を」をコンセプトに、シナモンやクローブなどの甘いスパイスを配合して風味を引き立たせた。 3年の山田梨央さんと中松瑞希さんが中心となって開発を進めた。2022年に同校で開かれた薬膳カレーコンテストで得た生薬のノウハウを、クラフトコーラに生かしてレシピを考案した。 薬学部は独自のコーラで県内の店舗とコラボし、県の新たな名物を生むことを目標に活動している。「ハミングバード」の時女店主が賛同し、レシピをもとに1杯650円で提供することにした。山田さんは「安定した味を出すのに苦労したが、納得できる仕上がりになった」と話し、中松さんは「落ち着きたいときに飲んで、疲れを癒やしてほしい」と話した。 2人は昨年からクラフトコーラを考案しており、時女店主は「1年間での成長をすごく感じた。今後が楽しみ」と笑顔を見せた。