ホタテ3倍以上高値 根室で3年ぶり秋漁初水揚げ
ロシア200カイリ内サケ・マス流し網漁禁止に伴う代替漁業「新漁場ホタテ漁」は1日、北海道の根室沖で秋漁が始まり、3隻が根室港に初水揚げした。秋漁は3年ぶりで、初日は春漁の初水揚げを3倍以上上回る高値で取引をスタートした。 同ホタテ漁は根室沖の漁場を三つに分け、1年ずつ順番に操業している。例年夏の資源調査を経て、翌年春に操業するが、今年は調査結果が良好だったことから、春漁の前に秋漁も行うこととなった。 この日は操業を終えた3隻が午後0時30分ごろに帰港し、春漁初日の約13・5㌧を上回る約16㌧を水揚げ。根室市場で行われた競りで大サイズは842円(1㌔当たり)と春漁初日を73・3%上回り、成貝の高値は734円(同)と約3・16倍の値を付けた。 同市場では「水揚げ量は初日としてはまずまず。この漁で値段がこれほど高くなったのを見たことはない。今後の漁も期待している」などと話していた。 漁期は12月24日までで、500㌧の水揚げを計画している。
釧路新聞