パラ陸上・石山大輝選手「メダルで恩返しを」 地元・愛媛で抱負
8月に開幕するパリ・パラリンピックで、男子走り幅跳び視覚障害（T12）クラスでの出場が内定している順天堂大大学院2年、石山大輝選手（24）＝松山市出身＝が26日、愛媛県庁を訪れ、中村時広知事を表敬した。石山選手は初のパラ出場について「内定が決まった時はうれしかった。メダルを取って恩返ししたい」と意気込みを語った。 石山選手が陸上競技を始めたのは中学生のとき。新田高校時代に、国指定の難病「網膜色素変性症」と診断され、聖カタリナ大学に在学中、パラ陸上に転向した。5月に神戸市で開催された世界パラ陸上競技選手権では、7メートル08の日本新記録で銀メダルを獲得した。 石山選手は、パラリンピックへの出場内定を決めた世界選手権を振り返り、「本番に強く、大きな大会の方がワクワクするタイプだと思う」と自己分析。パリ大会に向けて「県民の皆さんの応援が力になっている。（本番までの）2カ月間、トレーニングを頑張って、最大限のパフォーマンスをしたい」と意気込んだ。中村知事は、県出身者がパラリンピックの陸上競技に出場するのは2000年のシドニー大会以来だと紹介し、「私たち県民も応援しているので、ベストコンディションで頑張ってほしい」と激励した。【広瀬晃子】
