1年目から大成功! 欧州、今季のベスト補強ランキング3位。アーセナル脱出でタイトル! 働き続けたベテラン
どんなに才能豊かな選手でも、移籍1年目は困難の連続だ。新天地で適応に苦しみ、ベストパフォーマンスを発揮できないことが往々にしてある。今回は、今季の欧州サッカーにおいてそういった移籍の難しさを克服し、新天地で鮮烈な輝きを放った選手を活躍度合いに応じてランキング形式で紹介する。(スタッツは5月30日時点のデータサイト『transfermarkt』を参照)
3位:グラニト・ジャカ(スイス代表) 生年月日:1992年9月27日 所属クラブ:レヴァークーゼン(ドイツ) 移籍金:1500万ユーロ(約21億円) 今季リーグ戦成績:33試合3ゴール0アシスト アーセナルを去ったグラニト・ジャカは、昨夏にレヴァークーゼンへ完全移籍を果たした。 ブンデスリーガ無敗優勝という偉業を成し遂げたチームにおいて、ジャカの役割は明確だった。豊富な経験と卓越した技術を持ち合わせる同選手は、ピッチを走り回って味方選手からパスを引き出し、チームの攻撃を動かしていく。 スイス代表MFは、累積警告によって出場できなかった第31節シュトゥットガルト戦を除くリーグ戦33試合に出場し、その平均パス成功率は92%を記録。ほぼ全てのリーグ戦でピッチに立ったのにも関わらず、パス成功率が9割を超えていることには脱帽である。 また、1試合当たりの平均パス数は91本となった。これは、他の追随を許さないリーグトップの数字だ。これらの記録からもジャカが積極的にパスワークに絡み、チームを前進させる歯車となっていたことが分かるだろう(データサイト『Sofa Score』を参照)。 そんな充実したシーズンを送ったジャカは、先日行われたカイザースラウテルン(ドイツ2部)とのDFBポカール杯決勝でも素晴らしいパフォーマンスを見せた。同選手は17分に完璧なミドルシュートで先制点を奪取。その後、レヴァークーゼンは退場によって1人少ない時間が続いたが、虎の子の1点を守り切って優勝を果たした。 チームに2つの大きな国内タイトルをもたらしたジャカが、ベスト補強ランキングでトップ3入りを果たすことに異論はないはずだ。
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