会見で巨人・岡本和真の代表入りを発表する侍ジャパンの井端弘和監督＝品川プリンスホテル（撮影・萩原悠久人）

侍新時代へ―。野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督（49）が9日、東京・港区の品川プリンスホテルで記者会見に臨み、11月に開催される世界大会「ラグザス　presents　第3回　WBSCプレミア12」の日本代表28選手を発表した。主要国際大会初参加の10選手を選出。岡本和真内野手（28）＝巨人、牧秀悟内野手（26）＝DeNA＝ら昨年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）経験者との融合で大会連覇を誓った。 プレミア12、その先にある2026年WBC連覇へ。新生侍ジャパンが動き出した。自ら選んだ、日本を代表する選手たちの名を次々と読み上げた井端監督は「目標はまず世界一。連覇に向けて、チームが一つになって大会に臨めたら」と決意を述べた。 大会連覇、そして日本代表の未来を28人の侍に託した。今後を見据え、主要な国際大会でプレー経験のない才木（阪神）、五十幡（日本ハム）ら10選手を「全員がキーマン」として選出。岡本和（巨人）、牧（DeNA）、源田（西武）、戸郷（巨人）、高橋宏（中日）ら世界一経験メンバーに「初選出の若い選手が多い中で、その経験したことをいろいろ伝えてほしいという思いはある」と、その新戦力を引っ張る活躍を求めた。 指揮官は、巨人でともにプレーした経験もある岡本和について「チームのことも考えられる選手になった。非常に頼もしく見えている」と評価し、4番の最有力候補に挙げた。主将は現時点で設定せずも、「前回（昨年のアジアチャンピオンシップ）も決めなかった中で選手らが（選んだのが）、牧選手だった。選手らで決めてもらえればいい」としており、DeNAの主将が再び主将役を担う可能性もある。 世界的プレーヤーの大谷翔平（ドジャース）、ダルビッシュ有（パドレス）らと成し遂げたWBC優勝。唯一無二の経験をした日本のトッププレーヤーたちが、侍の歴史をつないでいく。（浜浦日向）