[CX-80/CX-5/CX-60] マツダ ミドルSUVの選び方ポイントとは?
FRプラットフォームならではの「SUVらしからぬスポーティな走りが味わえる」CX-60
2022年9月にデビューしたCX-60は、SUVラージ商品群の第1弾に当たるモデル。「自然と調和する日本人の感性を活かしたタフさと緻密さを、その骨格や空間構成から表現」とマツダが主張するだけあって、堂々としたフォルムが強く印象に残る。 パワートレーン展開は、3.3L直6ディーゼルターボ、これにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様、2.5L直4ガソリンエンジン、これにモーターを組み合わせたPHEV仕様の全4タイプ。 エンジンを縦置きとしたFRプラットフォームを採用したことはCX-80と同じだが、少し小ぶりなサイズ感や短めのホイールベースにより、走り寄りのキャラを獲得。SUVながらマツダが育んできたスポーティな走り味が楽しめることを強みにしている。 キャビン周りの内装加飾は、シートの意匠などは異なるもののCX-80に近い仕立て。むしろここはCX-60をベースにCX-80の内装が生み出されたと解釈すべきだろう。 ◆CX-80の実質的にひとつ下のモデルとなるCX-60。そのボディサイズは全長×全幅×全高=4740×1890×1685mm、ホイールベースは2870mm。価格は322万3000~646万2500円とCX-80よりも約70万円ほど安い設定になる。 ◆2.5Lガソリン車のベーシック仕様になるが、この価格でFRレイアウトのミドルSUVを狙えるのは魅力。ワゴン的にSUVを使いたいユーザーならば一見の価値あり。
「たゆまぬ進化とアップデートで熟成の域に到達した」CX-5
現行CX-5がデビューしたのは2016年12月だが、ほぼ毎年のように改良を重ねており、2021年11月には大幅なマイナーチェンジを実施。輸入車で見られるような後期モデルになるほど熟成され完成度が高まる、を実践しているモデルといえる。マツダの世界販売のなかでもかなりのシェアを誇るモデルであり、2022年は同社の世界販売台数の約33%を記録するほどのヒット作となっている。 搭載されるパワートレーンは、2Lおよび2.5L、SKYACTIV-G直4ガソリンエンジンと、2.2L、SKYACTIV-D直4ディーゼルターボエンジンの計3タイプが用意。駆動方式はFFが基本で4WDも用意される。パワーユニット&トランスミッションは、CX-80&CX-60に比べると一世代前のユニットになるが、前述した頻繁に実施される改良進化の恩恵もあって、高い競争力を保っている。 ◆CX-5のボディサイズは全長×全幅×全高=4545×1840×1690mm、ホイールベースは2700mmとなる。CX-80やCX-60と比較するとグッとコンパクトに感じられるが、都市部を含め、日本の道路事情を考慮するとこれくらいのサイズ感がちょうどいい。 ◆マイナーチェンジ時に登場したレトロスポーツエディションは、洗練されたインテリア加飾が加えられた上級仕様の特別仕様車。コスパ良くプレミアムな魅力を楽しめる一台。