警察が“隠れて取り締まる”ワケ…「卑怯」「点数稼ぎ」の批判も「交通ルール守っていれば関係ない」
また、警察は交通違反を防ぐために、パトカーによる巡回活動も行っているとして、「警察がいたら止まったのに…という声も取り締まりをしている時に違反者から聞くが、そもそも警察がいなければ止まらないという考え方が間違っている」と指摘。 「交通ルールを守っていれば、警察がいる・いないは関係ない」と強調した。 また、交通違反は多くが結果論であり、一時不停止やスピード違反など、警察官が「違反しそうだ」と感じてもその時点で注意しに行くのは現実的ではないとも言える。
違反者の言い訳で多いのは「警察がいたら止まった」
交通違反の取り締まりは「事故を起こさせないため」というのが大前提だ。 そうした思いから日夜取り締まりやパトロールをしている警察だが、違反者を見つけ、取り締まりをしていると、中には身勝手な言い訳をして取り締まりから逃れようとしたり、警察を非難する人もいるという。
取り締まりをする警察官にもよるが、交通指導課の担当者によると、取り締まり時に言われた一番多い言い訳が「警察官がいたら止まった」だったという。 中には、一方通行の道を逆走していた違反者を取り締まった際には「一方通行の標識だけじゃ分からない」と逆に怒ってきたケースもあったという。 こうした不満の声に対し、「運転者の皆さんは免許取得時に交通ルールを勉強して理解をしたと思うので、警察がいなくても、みんなが快適に道路を使えるように、自分だけの道路ではないという意識を持って交通ルールを守ってほしい」と呼びかけた。
大型連休中…慣れない土地での運転は要注意!
県警交通企画課の交通総合対策室の分析によると、大型連休中は県外から訪れた人による事故の件数が多いという。 2023年3月29日から4月7日の人身事故の件数は65件で、このうち11人の運転者が県外から訪れていた人だった。
一方で、その1カ月後の4月29日から5月7日の大型連休中の人身事故の件数は67件で事故件数はあまり変わらないものの、このうち県外から訪れていた運転者の人数は27人と倍以上に増加していた。 こうした原因について、警察は「慣れない土地ということもあり、道が分からなかったり、標識を見落としたりしているケースが多い。県外などの行楽地に行った際は普段以上に注意して運転してほしい」と呼びかけている。
(NST新潟総合テレビ)