【衆議院選挙】「王国崩壊」を象徴…島根1区で自民候補が連敗 超短期決戦や逆風に抗えず…「猛省」
山陰中央テレビ
27日に行われた衆議院選挙では、自民党と公明党の与党が過半数を割り、石破政権に厳しい審判が下りました。山陰の4つの小選挙区では、自民党が3議席を獲得した一方、与党大敗を象徴する結果となったのが島根1区です。明暗が分かれた立憲・自民の両候補の27日夜の動きを中心に振り返ります。 立憲・亀井亜紀子氏: もう保守王国ではないと思いますので、みんなと一緒に新しい、もっと開かれた。 いろんな人が挑戦できて、多様性がある、そういう島根県を作っていきたい。 勝敗が決したのは、開票が始まって3時間後の午後11時でした。 立憲・亀井亜紀子氏: 1次産業を振興しないと地方の人口減少を止められないということ、農林水産業の振興は引き続き取り組んでまいります。それがそのまま地方創生になると思います。 当選から一夜明け、松江市内で街頭に立ち、道行く人に手を振りながら感謝の気持ちを表しました。その後事務所で取材に応じ、次の任期での意気込みを改めて語りました。 立憲・亀井亜紀子氏: 県庁所在地がある1区で選んでいただいて、自民党の議員がそこにいないわけですから、そういう意味で王国ではなくなったと思う。 4月の補欠選挙に続いて自民党候補に勝利。全国屈指の保守王国で「連勝」したことは、特別な意味を持つと語りました。 一方、敗れた自民党の高階さん。 自民・高階恵美子氏: この戦いに悔いはなし、最後までのお支え本当にありがとうございました。 小選挙区の結果が判明した午後11時ごろ、敗戦の弁を述べた後、比例代表の結果を待つことなく帰路につきました。 自民・高階恵美子氏: 今回は勝つしかない選挙だったと思うし、それを叶えることができなかったという点では、重い責任を私は負うことになった。この先のことはしっかり考えながら対応させていただきたい。 高階さんは比例中国ブロックでも復活を果たすことはできませんでした。 一夜明け、高階さんの選挙事務所ではスタッフが片付けをしていました。そこに姿をみせた高階さんは…。 自民・高階恵美子氏: 負けは負けです。選挙は結果が全てです。今から片付けとかありますが、しっかり御礼まわりしてきます。 選挙戦では、4月の補欠選挙にも増して総力を挙げて高階さんを支援した自民党島根県連。幹部は、結果を重く受け止めています。 自民党島根県連・絲原徳康会長: 正直言って、あまりにも期間が短すぎた。2000万円の影響は全くなかったとは言えない。後半戦になって出たものですからマイナス面の働きかけが大きかった。 自民党島根県第一選挙区支部・山根成二選対本部長: 終盤になって数千票差でひょっとしたらいけるかもしれないという淡い期待は持っていましたが…。私どもは謙虚に反省し、自省し、猛省していかなければならない。 「自民王国」に激震が走った補欠選挙から半年。全国的な逆風に抗うことはできず、「王国崩壊」ともいえる象徴的な敗北となりました。
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