南門の伐採木を市民に 砺波チューリップ公園 市、丸太800本を無料配布
●新築工事、大半使い道なく 砺波市は砺波チューリップ公園南門の再整備に伴い、伐採した園内の樹木を無料で配布する。40~50センチ程度の丸太約800本で、自家消費する市民が対象となる。幹周りの太いケヤキ数本は園内で使用するベンチに加工するものの、大半は使い道がなく、有効活用する。 南門の新築工事は先月から始まり、整備地にあったケヤキやヒバ、ユリノキ、イチョウなど約40本を伐採した。 市は残せる木は残す考えでキンモクセイを園内の池周辺に移植した。ただ、高木は移植できずに伐採したため、大量の木材が発生した。処分を検討したものの、費用が高くなることもあり、市民に役立ててもらうことにした。 チューリップ公園南門周辺の再整備では、公園南側の機能を充実する。新築する南門は砺波地域の伝統建築であるマエナガレをイメージした外観とし、北門と同様に多機能トイレや多目的トイレを備える。来年の砺波チューリップフェアに間に合うように来年3月の完成を目指す。 南門周辺の全体整備面積は約9000平方メートルで、入り口近くに身障者用を含めた35台程度の駐車場を新設し、管理用倉庫も整備する。エントランス広場や芝生広場、遊戯広場などを含めた事業期間は4年程度を見込む。今後も伐採樹木の有効活用を図る。 配布は8月4日でチューリップ公園東門周辺で1人20本までで、混雑を避けるため、配布時間を指定する。事前申し込みが必要で25~31日まで受け付ける。問い合わせは市都市整備課まで。