「やっと出荷 うれしい」甘い香り運ぶ製糖 石垣と与那国で本格化 インドネシアからの季節工も活躍
沖縄県石垣市と与那国町で製糖工場が本格稼働し、新春の甘い香りを運んでいる。 石垣島製糖(西村剛志社長)では1月30日、初出荷式があった。2月1日までに粗糖計1500トン(約2・8億円)を出荷。今期は原料生産6万1056トン、粗糖生産6963トンを見込み、操業は3月16日までの予定。西村社長は「今年は糖度の上がりを待って1月まで製糖開始を我慢した。やっと出荷できることをうれしく思う」と述べた。 【写真】サトウキビ畑でうずくまる“眼光が鋭い鳥” JAおきなわ与那国支店(赤池進支店長)は1月26日に初出荷式。原料3200トンの収穫を見込んでいる。期間中、人材派遣会社を通して「季節工」を募っており、インドネシアからの若者も。トリ・ワヒュデイさん(28)は「与那国島は気候も暖かく過ごしやすい。景色もいいし、仕事に慣れてきたら、いろいろな所を回ってみたい」と話していた。(八重山支局・平良孝陽、田頭瑠都通信員)