藤子Ⓐワールドに笑顔 氷見で上映会 県内外ファン200人
●プロゴルファー猿、怪物くん映画2本 氷見市出身の漫画家藤子不二雄Ⓐさん(元富山新聞記者)のアニメ映画の無料上映会は14日、市芸術文化館で開かれ、県内外の約200人が大スクリーンで楽しんだ。会場には忍者ハットリくん、怪物くんの人気キャラクターが登場。市街地を周遊するラッピングバスの新車両発表会もあり、生誕90周年を迎えた巨匠の「まんがワールド」に来場者の笑顔が広がった。 【写真】お披露目された「怪物くんバス」 上映会は藤子Ⓐさんの作品の魅力を伝えるため、市が企画し、今年で3回目。初めて藤子Ⓐ作品に触れる親子連れをはじめ、市内や石川、千葉、三重のファンが訪れた。 氷見に住む姉から誘われた金沢市の藤橋葵さん(28)は長男の怜ちゃん(4)と鑑賞し、「作品を見るのは初めてで、大人でも面白かった。子どもも楽しそうだった」と声を弾ませた。 「プロゴルファー猿 甲賀秘境!影の忍法ゴルファー参上!」(1987年公開)、「怪物くん 怪物ランドへの招待」(1981年公開)が上映された。菊地正寛市長があいさつし、藤子Ⓐ作品を生かしたまちづくりについて意欲を語った。 来場者にはプロゴルファー猿と怪物くんがデザインされたオリジナルポーチが贈られた。 ●新「怪物くんバス」15日から運行 「怪物くん」のキャラクターが描かれた新しい周遊バスが会場駐車場でお披露目され、来場者が乗車体験や記念撮影を楽しんだ。15日に運行を開始する。 乗車した氷見市海峰小4年の布施あかりさんは「怪物くんが好きになった。バスもかわいい」と大満足だった。 バスは小型低床で定員34人。怪物くんと仲間たちがにぎやかに描かれている。海越しの立山連峰など氷見の観光素材や市マスコットキャラ「ひみぼうずくん」もデザインされた。市が購入し、運行事業者の加越能バス(高岡市)に無償貸与する。