好守続ける鹿島学園の185cmGK佐藤稜亮。今年は自分が茨城を制し、インハイで輝く
[5.12 プリンスリーグ関東1部第6節 桐蔭学園高 1-1 鹿島学園高 桐蔭学園多目的グラウンド] 【写真】本田圭佑のイメチェンに反響「犬系男子でイイ感じ」「かっこよすぎる」「何しても似合う」 鹿島学園高(茨城)の185cm守護神が、茨城制覇を誓った。GK佐藤稜亮(3年=大宮アルディージャU15出身)は、昨夏から強豪校のゴールを守る守護神。桐蔭学園高(神奈川)戦では、前半に相手アタッカーとの1対1を止め、後半も勝負どころで好セーブを見せた。 前半34分、鹿島学園は一瞬の隙を突かれてスルーパスを通された。だが、「間合いは多分、自分のモノだった気がする」という佐藤は、相手との距離を詰めて手でストップ。前半からハイボールのキャッチングも安定していた。 後半は立ち上がりに相手のスーパーゴールを浴びると、CBの負傷交代もあって押し込まれる時間が増加。それでも、「声も出して、守備陣を整えられた。コース切って限定してもらいながら、連係できた」。DFが破られたシーンも逆を突かれることなく、シュートに反応してゴールを守り抜いた。 昨夏に先発を任された当初は、プリンスリーグ関東1部のシュートスピードに苦戦。だが、経験を重ねてきたことによって、「最近、結構、シュートストップの自信がついてきた」。鈴木雅人監督も「最近、良くなってきました」と評価していたように、そのシュートストップによって失点を減少させることができている。 左足のキックは最も自信を持っている武器だ。「今日、高弾道しか蹴らなかったんですけど、低弾道も練習してるんで。ハイボール(の対応)から低弾道のキックで流れ変えたりとか、もっとビルドアップに参加して、全体を押し上げて、そこでキック散らしたりとかもできたらいい」と語る。対戦相手が得意の左足を切ってくる中、右足のキックも武器と言えるレベルにしたい考え。その佐藤は、将来のプロ入りのために、大舞台でアピールすることも狙っている。 「良いパフォーマンスを続けられてるんで、このままインハイもいけたらいい。プロ目指して頑張ってるんで、インハイとか選手権では全国出て、アピールしたい」 昨年のインターハイ優勝校・明秀日立高(茨城)のGK重松陽(3年)は佐藤と同じく、2年時から強豪校のゴールを守っている。佐藤は昨年、明秀日立のインターハイ準決勝や決勝をチェック。決勝のPK戦でストップし、優勝GKとなった重松の活躍を悔しさを持って見つめていた。 佐藤はライバル校の守護神と、国体選抜の活動で一緒に練習したことも。「あんだけ2年生から出て活躍してたら、やっぱ負けられないと思います。インハイとか(互いに)勝ってたらやる機会あるんで、そこはキーパーとしても、チームとしても勝てたらいい」と力を込めた。 「去年は全部、(タイトルを)明秀に取られている。まず県は奪還、取り返したい。(全国大会の目標を掲げる前に、)とりあえず県取ってからだと思うんで、1個1個勝っていけたらいい」。鹿島学園のタイトル奪還に貢献し、今年は自分が全国舞台で輝く。