イーサリアムが輝きを取り戻しつつある:ステノ・リサーチ
イーサリアム(ETH)の低迷が終わり、時価総額第2位の暗号資産(仮想通貨)は再び輝きを取り戻す準備ができている可能性があるとステノ・リサーチ(Steno Research)は9月19日に発表した報告書で述べている。 イーサリアム・ブロックチェーンのネイティブトークンであるETHは年初来で約8%上昇しているが、ビットコイン(BTC)は43%急騰し、CoinDesk20指数(CD20)は11%近く上昇している。 直近の強気相場のイーサリアムのパフォーマンスは、何らかの指針となる可能性がある。ETHは前回のアルトコインの季節に急騰し、2カ月足らずでビットコインと比較して価値が2倍以上になったと報告書は指摘している。 この変化は、オンチェーン活動の急増によって引き起こされたと報告書は述べている。分散型金融(DeFi)、ステーブルコインの発行、NFT(非代替トークン)のブームなど、そのすべてが主にイーサリアムのブロックチェーン上で起こった。 アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の金利引き下げにより、チェーン上の活動が活発化し、イーサリアムに大きな恩恵をもたらすだろうとステノは述べている。 ビットコイン現物ETF(上場投資信託)は、イーサリアムをこれほど上回るパフォーマンスを維持することはできないだろうとステノは述べ、ETHは過去に、より大きなライバルを突然上回る能力を示してきたと指摘した。 ビットコインがイーサリアムを上回るパフォーマンスを示している主な理由は3つある。「ビットコインとイーサリアムの両方に対するアメリカの現物ETFの影響、マイクロストラテジー(MicroStrategy)からの継続的な買い圧力、そしてここ数カ月のイーサリアムの取引収益の著しい減少だ」とシニア暗号資産アナリストのマッズ・エバーハルト(Mads Eberhardt)氏は述べている。 「イーサリアムのアクティブアドレスは依然として堅調であり、特にロールアップの採用拡大を考慮すると、その傾向は顕著だ」とエバーハルト氏は記し、ネットワークの取引収益は8月に底を打った可能性があると付け加えた。 資産運用会社のビットワイズ(Bitwise)も、イーサリアムの先行きについて強気だ。この暗号資産は年末に向けて逆張りの投資対象となる可能性があると、ビットワイズは17日のレポートで述べている。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Ether Is Going to Shine Again, Steno Research Says
CoinDesk Japan 編集部