社員間の「健全な競争」を生み出すためにリーダーができること
職場において、「競争」というのは諸刃の剣だ。競争は強力なモチベーションとなり、従業員の潜在能力を引き出し、ビジネスの成功につながる最高の成果を生み出すことができる。しかし、その管理を怠ると、ストレスを増大させ、チームワークを破壊し、生産性を低下させる場合もある。 重要なのは、バランスを取り、競争を明るく友好的に保つことだ。本稿では、職場に適度でポジティブな競争環境をもたらすのに効果的な4つの方法を紹介しよう。 ■チームアクティビティを企画する 社員の興奮度を上げたり、彼らの創造性、さらには笑いのツボに火をつけたいなら、やりがいのある魅力的なチームアクティビティを企画することを検討しよう。例えば、会社のマイルストーン、オフィス文化、各部門についての楽しいプチ情報を紹介するトリビアナイトを開催するなども良いだろう。 またボードゲーム、借り物競争、脱出ゲーム、ジェスチャーゲームなどの戦略的なゲームでも、楽しみながら健全な競争を促進することができる。イノベーションを促進するために、新製品や新サービスの売り込みに焦点を当てたブレインストーミング大会を始めることもできる。さらに、チームでカラオケなどに出かけることも、社員同士の絆を深めたり、お互いの隠れた才能を知ったりすることにも役立つだろう。 ■ピア・ツー・ピアの評価を奨励する 従業員の80%以上が、評価されていると感じることで、より意欲的に仕事に取り組むようになることをご存知だろうか? ピア・ツー・ピアで評価する文化を確立することで、社員の士気を高め、常に最高品質の仕事を提供するよう彼らを鼓舞することができる。ミーティングや社内のコミュニケーション・チャネルで個人やグループの努力を評価することで、リーダーとしての模範を示そう。また、評価されるべき社員を称える壁掛けボードなどを用意することで、ふさわしい社員が公に認められるようにするのも良い手だ。 「よくやった」「ご苦労様」というひと言が、大きな違いを生む。しかし、そこに誠意やインパクトを加えるために、メッセージをより具体的で個人的なものにすることもできる。仲間からの表彰を奨励するために、メンバーに「今月の最優秀社員」を推薦させる。その後、誰かまたは別の社員に、同僚がその個人を評価している点を強調するビデオを作成してもらう。このような演出をすることで、彼らは評価されていると感じ、次の最優秀社員になるためにさらに努力するようになる。