迷鳥?いえ、春の使者です…南さつまにクロウタドリなど珍鳥飛来
春の訪れを告げる珍しい旅鳥が鹿児島県南さつま市の草地などに飛来している。ヤツガシラ、クロウタドリ、ホオジロハクセキレイなどで、野鳥愛好家は「役者がそろった」と喜んでいる。 【写真】えさを探し回るホオジロハクセキレイ=南さつま市
ヤツガシラは同市笠沙に飛来。地元のカメラマン橋口一郎さん(71)は例年より2週間ほど早い6日に確認した。南アジアなどから北上途中に姿を見せるという。体長26センチほどで、餌を盛んについばむ姿が愛らしいが、頭の飾り羽を広げると迫力ある姿に“変身”する。 笠沙にはホオジロハクセキレイも。よく見かけるハクセキレイに似ているが目を横切る黒い線がない。体長21センチほどで白い顔につぶらな瞳がかわいい。 同市金峰にはクロウタドリ。欧州などに生息し国内には迷鳥としてやってくるという。体長28センチほどで全身黒色でくちばしと目の周りが黄色い。「美声」というが今回は聴けなかった。 橋口さんは「南薩は渡り鳥が次々とやってくる豊かな地。春の使者たちをそっと見守りたい」と話している。
南日本新聞 | 鹿児島