大学を中退したら最終学歴は高卒になりますか?高卒と大卒の「初任給」はどのくらい違う?
大学を中退してしまったとき、履歴書に最終学歴をどのように記載すればよいか気になる方もいるでしょう。 また、中退していることで、初任給やその後の給与にどのような違いが発生するかも気になるものです。本記事では、大学を中退した際の最終学歴や、学歴別の初任給・平均給与を紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
大学を中退したら最終学歴は高卒になる
高校を卒業して大学に進学した後、卒業前に中退した場合の最終学歴は、高卒です。たとえ大学4年生の2月まで学校に通っていたとしても、卒業せずに学校をやめてしまえば、大卒の学歴はつきません。
学歴別の初任給
ここでは、学歴別の初任給を紹介し、比較していきます。学歴によって初任給の差がどのくらい発生するのかを把握し、進路を決める際の材料として活用してください。 ◆最終学歴が大卒の初任給 厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果」による、最終学歴が大卒の初任給は表1の通りです。
※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果」をもとに筆者作成 大学を卒業して就職した場合、男女ともに初任給が20万円を超えていることが分かります。 ◆最終学歴が高卒の初任給 同調査による、最終学歴が高卒の初任給は表2の通りです。
※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果」をもとに筆者作成 最終学歴が高卒の場合、初任給は男女どちらも16万円台です。大卒では20万円を超えていることから、4万~5万円の差が発生すると考えられます。なお、今回紹介した初任給はあくまで平均であり、業界や職種によっては、学歴による差がないケースもあるでしょう。
学歴別にみた給与の推移
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、学歴別にみた平均給与の推移は表3の通りです。
※厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに筆者が作成 すべての年齢において、高卒者よりも大卒者の平均給与が高いことが分かります。20代前半ではおよそ2万円、30代前半では、およそ5万円、4代前半ではおよそ10万円と、年齢を重ねるごとにその差も大きくなっていきます。 もちろん、あくまで平均給与であるため、業界や職種によっては、差が発生しないこともあるでしょう。しかし、平均でみると少しずつ差が広がっていく可能性もあるといえます。